島根原発のブレーカーの火災事故について

 中国電力の島根原発2号機のタービン建屋内(管理区域)の工事用仮設ブレーカーで火災事故が4月30日に起き、中国電力は当日、公表した。

https://www.energia.co.jp/atom_info/assets/press/2024/p20240430-9a.pdf


 この事故に関しては消防署による現地確認が行われ、17 時 06 分に、火災と判断されてはいるが、ブレーカーの公表画像を見てもわかるように、子ブレーカー(4個)の出力側の端子部分を何故かブルーの目隠しで隠しているのが、特徴的であり、子ブレーカーの一番右側の中のケーブルが白色のはずが、細くて色も違う。そして、その左側の子ブレーカーに意味不明の配線が施してある。さらに、主幹ブレーカーを見れば左端子のネジ山が黒く焦げていて、ケースと思われる部分が故意的に割られているように見受けられる。

 総じて隠蔽だらけの火災事故のようにも考えられる。島根2号機は今年8月に再稼働を計画していて、安全対策工事が長期化する見通しとなったことから再稼働の時期を12月に延期すると発表しているが、昨年12月末にもコンクリート落下による死亡事故も起こしている。

 そして、これらの工事の大元は原発天下の鹿島建設である。福島第一を始め、日本全国の原子力産業の頂点に君臨しているのが、突貫工事で原発を造る鹿島建設である。嘗て鹿島守之助といえば、一声で泣く子も黙るとも揶揄されているのが有名だろう。
 電気屋はペコペコしながら鹿島などから仕事を貰い受けるのが普通である。なぜなら、現場において、コンクリート工事の時などには電気配管を壊されたり、生コンで埋められたりすれば、いっちもさっちもいかなくなるからである。又、そういう経験が私にもあるからだ。
 いずれにせよ、突貫工事の中でこういう事故が起きるのが原発である事を知る必要があるのではなかろうか……
 ゴールデンウイーク明けに何らかの発表を待ってみよう。

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