Sくんのお話③




注意:🔞的表現が含まれます。
   苦手な方は自衛をお願いします。






はい!というわけで、Sくんから告白を受けた主。
今回はその続きをお話しようと思います。




まあ正直すんごく悩みました。
本当に付き合っていいものか、相手を傷つけることになるんじゃないか。
自分の中の自分と話し合って真剣に考えました。


でもやっぱり答えは出ない。


そこで友達に相談することにしました。


私が友人に受けたアドバイスは、


Sくんだっていつまで待てるかわからない
だから今の気持ちをすべて話してみたら?

と。


確かに。



私は納得して、Sくんにすべてを話しました。


Sくんのことは嫌いじゃない。
だけど好きの気持ちよりも行為の気持ちが大きい。
だから付き合ったとしても行為だけを求めてしまうかもしれない。
Sくんのことを傷つけてしまうことになるかもしれない。
それでもいいの?

そうやって聞きました。


Sくんは言いました。


傷つけられてもいい、それでも付き合いたい、と。
(ある歌手のセリフを引っ張り出してきて
ちょっとキザなことも言ってた笑)




てなわけでSくんと付き合うことになりました笑



やっぱり付き合っても行為の数は多かったけど、
Sくんはそんな私を受け止めてくれました。


そして付き合い始めてから私にも変化がありました。


私を一途に思ってくれたSくんへの好意が次第に増していったことです。
気がついたらめちゃくちゃ好きになっていました。



ちょうど夏真っ盛りの頃、お盆休みが近づいていました。

だけど私の予定が詰まっていて、Sくんとは1日しか会えない予定でした。

なのに・・・
運悪く家族がコロナにかかり家から出ることができなくなりました。
そしてSくんと会うこともできなくなり・・・。

なんとか予定を空けてSくんと会おうとしましたが、
予定が立て込んでいたこともあり、
会おうとしていた当日まで連絡することができませんでした。
それが付き合って一ヶ月もたってない頃の話。


すると準備をし始める直前、Sくんからの連絡。
”別れよう”


一瞬時が止まったようでした。
理解が出来なかった。
理解したくなった。

だけど何度読んでも同じ文字。
私はその文字からSくんの変わることない決意を感じて、

”うん”

この一言しか返事ができなかった。



するとSくんは言いました。


”なんでって聞かないの?”


聞けなかった。
怖かった。
それを聞いてしまったら、きっとほんとに別れてしまう。
嘘だって冗談だっていうタイミングは今だった。
そう言ってくれるって信じてた。

でもそんなうまくはいかない。
なにも嘘じゃなくてすべてが本物だった。



だから精いっぱい言いたいこと我慢して


”だって別れたいんでしょ?なら仕方ないよ”


そうやって頑張って見栄張って送信した。



”うん、今までありがとう”


あまりにも素っ気ない別れ。
そのまま既読無視しようとした。
でも時間が経つたびに自分の気持ちがあふれてどうしようもなかった。


だからありったけの思いを言葉にして長文にして送った。

Sくんはちゃんと最後まで読んでくれた。


そして最後に一言。


”こんなに俺のこと好きでいてくれてありがとう”
”その気持ちに答えられなくてごめん”
”俺別れ際優しくしちゃう癖あるからこれで最後にするね”



Sくんは私に好きだったとも言ってくれなかった。
ごめんとありがとうだけ。


別れ際ってこんなにあっさりで素っ気なくて
今までの関係が嘘みたいだった。



じゃあ優しくしてよ。
最後だけ優しくしてくれないなんてずるいよ。
忘れられなくなっちゃうじゃん。
憎い気持ちでいっぱいで頭の中占めちゃうじゃん。



私はこのメッセージを見てすべてを終わらせようとした。
でもどうしても気になった。
馬鹿だけど興味には勝てなくて聞いた。



”最後に一つだけ教えて”
”どうして別れようと思ったの?”



”一生一緒にいたいと思えなかった”



ああ聞かなきゃよかった。
なんで聞いちゃったんだろう。



もっと私のここが嫌いとか嫌だったとか
そういうのがくると思ってたのに。


なんでそういう価値観の違いっぽいところ言うんだろう。



私はそのメッセージに既読すら付けられなかった。
多分今でも彼のトーク画面では未読のまま。
(もう消していると思う笑)



そうして会話を終えて、その後何してたかは覚えていない。



でもすぐには泣けなかった。



なんかこう愕然としてしまって、ただぼーっと時間を過ごしていた。



ようやくその気になって、近しい友人たちに報告して、
やっと声を上げて泣けた。


嘘だって夢だってこれでもまだ思いたかったのかもしれない。
友達に話してやっと事実だって気づいて、

私別れたんだ
もうSくんは彼氏じゃないんだ

そう思ったからだと思う。



正直今まで覚えている中でこんなにも失恋で泣いたことなかった。


それくらいSくんといた時間は一瞬だったけど、
濃い時間で忘れられない時間だったんだと思う。


今これを書きながらその時のことを思い出して泣いてしまっている。
今でも多分Sくんとの出会いは私の中で大きくて忘れられないものみたい。



Sくんの方から告白してきたくせに。
あんなにも私に好きを伝えてくれていたのに。

何があったの
どこがきっかけだったの
私が何か引き金を引いたの

疑問だけがどんどんあふれた。

わからなかった。
そして今でもわからない。



ただおそらく私の予想では、
他に好きな人か大事にしたい人とかができたんだと思う。
(友達やこの後会う男たちにも言われた笑)




ちょっと長くなっちゃったので今回はとりあえずここまで!

この後主はある行動に出るのですが・・・?
それは次回?次々回かな?のお楽しみに!




続く




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