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地元の路地と思い出と

地元に住む私はどこを歩いても思い出だらけ。


こんにちは。
彩夏です。


週に何度か、めがねさんと2人でウォーキングをしている。
少し遠くまで歩いてみたり。
近所を歩いてみたり。


私は幼稚園の頃ここに引っ越してきた。
「嘘つけ」と各方面からお叱りを受けるかもしれないが私は人見知りが激しい。大人になるにつれ、随分と緩和したけれど、幼少期はもっと激しかったように思う。


だから、全然友達ができなかった。


私はいわゆる団塊ジュニア。
第二次ベビーブームの最中に誕生している。
それもあって、その当時は子供会の活動も活発で、月に1度は公民館に集まり、何かしらのイベントがあった。


知らない所に引っ越してきて、小学校に上がったとて友達ができるわけでなく、教室の片隅で陰気臭く座ってるような女子。


そんな私が、子供会のイベントに参加したところで全然楽しくない。


「行きたくない」
そう言ったところで、昭和時代の両親が許してくれるはずもない。渋々子供会のイベントに参加していた。


ある雪が積もる日。
ドッジボール大会があった。
朝から体調が悪かったのか、それは覚えてないけれど、途中、私は発熱してしまった。


様子のおかしい私に気づいた役員のおじさんが、すぐに家まで送ってくれて、私の母に
「この子、いつも黙って大人しいけど根性あるわ。偉かった」
そう言ってくれた。


私は昔から調子乗りだ。


その一言と、そのおじさんの娘が私と同級生だったということもあり、私は一気に子供会に打ち解けた。子供会だけでなく、学校でも自然と友達が増えていった。


それからも、そのおじさんの娘とは仲良くしていて、その子の家にはよく遊びに行っていた。
行くと毎回「ご飯食べて帰れ」と言って、その子の家で食事をさせてもらった。いつも豪快にお酒を飲んで、陽気に笑うおじさんが大好きだった。


でもその大好きだったおじさんは、私が高校生の時、亡くなった。


その家は今、違う家族が住んでいる。
でも前を通るといつもおじさんを思い出す。


地元に住んでいると、色んな場所に、色んな思い出がある。
ここでよく遊んだな。
ここで友達とケンカしたよな。
ここのおっさんに怒鳴られたよな。


ついでに言えば、私の初恋の相手クソメンの実家の前を歩くこともある。


昔のことを思い出しながら、この場所に住む人しか知らない路地を歩くのが好きだ。
地元暮らしの醍醐味。


画像は《ひろゆき》さんからお借りしました。

それでは。
最後までお読み頂きありがとうございます。
ばいなら


66日ライラン/32nd

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