24.4月パート練習会・オケ練習会②
その日は午前中チェロパートの練習会、午後全体練習会だった。一日中チェロ漬け。
パート練習会には、チェロトレーナーのT先生が来てくださった。
たった2時間しかないのでベートーヴェンとブラームス二つを全部練習することができず、難しいところだけ取り出し練習となった。
今回のチェロの見せ場は、なんと言ってもブラ3番3楽章のチェロソロ。
「天に昇るような感じで!」弾くように、とのT先生のご指導。
この3楽章だけで30分以上かかった。
大学オケではヴィオラだった私。チェロとヴィオラの役割が全然違うことに、いまだに戸惑っている。
大学オケではヴィオラが活躍する曲はほとんどやらなかった。
オケでのチェロも、ヴァイオリンに隠れて低音を弾いているものだと思っていた…ぜんぜん違った。
ヴァイオリンと交互に前に出てくるし、ソロも結構ある。両方を経験してみると、ヴィオラだったときよりも気が抜けない感じがしている。
なので、チェロがヴァイオリンに競り負けない(?)よう、トレーナーを呼んでパート練習に力を入れる気持ちはよくわかる。
先日の合宿の際、飲み会の席で、それぞれの楽器経歴を披露する場面があった。
ヴィオラの方々は圧倒的にヴァイオリンからの移籍者が多かった。チェロは皆さん最初からチェロ。
ヴィオラからチェロへ移籍した私はとても珍しがられた。この二つ、同じ弦楽器でも全く別物だからだ。チェロを習い始めたとき、ヴィオラの経験はほとんど役に立たなかった。
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午後からは全体合奏。
今回は打楽器、木管金管楽器エキストラの皆さんが参加してくださった。
今までは弦楽器のみの練習だったので、管楽器が最初に入る感じや、金管との合わせ方がよくわかった。
何より、曲が俄然華やかになった。
ブラ3は私にとっては難しい。でも、とても好きな曲。好きな曲を奏でる一員になれるのは、何度やっても感動する。
だから、私はオーケストラが好きだ。
今回、ベートーヴェンよりもブラームスよりも私が楽しかったのは、最近練習を始めたシュトラウスの“皇帝円舞曲”。ワルツが弾いていてとても楽しい。
メインの曲よりノリノリで弾けるような気がする。
ああ、ロビーコンサートの2曲の練習が足りていないな…もう少し時間がほしいなぁ。