タイプ別の小説上達法 ブロガー編

【第1回noteショートショートフェスティバル】に参加表明中(2/1~2/29)



まずはショートショートから

僕は面白かどうかはともかく、今ではそこそこ小説が書けるようになってきてるんですが、ブログを15年ぐらい書いてたので、今でもエッセイとか、ブログの方がスラスラ書けます。

で、そういうブロガータイプの方が小説を書く方法ですが、ショートショート→短編→短編連作→5万字程度の中篇→本一冊分の10万字の長編→長編大河小説という風にステップアップすればいいかなと思います。

まずは上の「noteショートショートフェスティバル」に参加するのが近道です。

僕もまだ、本一冊分の10万字の長編に辿り着いてないのですが、それなりに書けはするのですが、文字数が伸びないタイプです。

こういうタイプは情景、心理描写などが苦手で妄想力がないというか、それが原因で文字数が伸びません。

エッセイとか、ブログは事実を中心に書くのでついついそういう習性が小説にも出てしまいます。それは逆にショートショートや短編に向いてる資質です。

文章を書くための筋肉というものがあって、エッセイ、ブログは即興で何かアイデアを思いついて書く速筋の「エッセイ筋」、長編小説は沢山のエピソードを積み重ねつつ、それを関連付けて背後に巨大な謎や敵が浮かびあがってくる遅筋の「小説筋」で書くので筋肉を鍛える方法が違うと思ってください。



短編連作が長編への道

そこから自分のお気に入りキャラを作って短編連作に進むといいです。

短編連作は主要キャラクターは固定で、一話完結方式の短編を書いていって、その背後に巨大な敵が浮かび上がってきたりするといい。

全ての事件の黒幕やラスボスが実は死んだはずのお父さんだったとか、スターウォーズ的展開はよくある話です(笑)

それを書いているうちに、長編のアイデアが浮かんできたりして、徐々に長編が書けるようになってきます。

速筋の「エッセイ筋」ではなく、遅筋の「小説筋」が鍛えられていきます。
それで徐々に長編小説が書けるようになっていきます。


アイデアによって短編、長編が決まってくる

思いついたアイデア、ストーリーによって、それがショートショートや短編のものなのか、長編のものなのか決まってきます。

神様はサイコロをふっている」(368文字)は一発ギャグねたでこれ以上長くしてもどうしようもない。

ただ、この神様とその助手の童子が毎回、一発ギャグねたで話を作っていくことはできます。これが短編連作です。ショートショート連作かな。
4コマ漫画みたいなもので起承転結があったりする。

そこで神様の宿敵の鬼が出てきたりして、戦いになるとかのストーリーを創るとで長編化というか、シーズン1だとか大きな流れを作ることができます。鬼は実は神様の生き別れの弟だったとかの秘密があったりして、物語の大きな流れを作っていきます。

あと僕が今、書いている「僕の彼女はアンドロイド」(noteで扉絵の無料イラスト描いてもらいました。感謝)ですが、「複垢調査官 飛騨亜礼 ≪短編連作版≫」の続編「複垢調査官 飛騨亜礼2 TOKOYO DRIVE」の第四章に当ります。

このシリーズは最初は「複垢調査官」という短編からはじまり、主人公の複垢調査官の飛騨亜礼と神楽舞の掛け合い漫才のような短編連作に発展していきました。

それでシリーズ化、長編化していった。

第一章~第二章の舞台は現代社会のネット小説投稿サイトなんですが、第三章からネットゲーム<刀剣ロボットバトルパラダイス>が舞台になっていって、第四章「僕の彼女はアンドロイド」ではゲーム世界のロボットだとか、アンドロイドが出てきて、2039年の未来社会になっていきます。

それを繋ぐ鍵が<TOKOYO DRIVE>という謎なんですが、それはおいおい書いていくなかで明かされます。

だから、僕が三年ぐらい小説を書いてきて、試行錯誤のうちに長編が書けるところまで来たということで、ようやく、長編小説が書ける「小説筋」ができてきたということなんでしょうね。


エッセイ小説の可能性

小説家になろう」でも活躍してる雲居 残月さんがnoteにもいて『部活の先輩の、三つ編み眼鏡の美少女さんが、ネットスラングに興味を持ちすぎてツライ』(目次)という作品を書かれています。

この作品は「ネットスラングの用語解説を中学生がおこなう、ラブコメ小説です。基本的に、1話で1つのネットスラングを紹介します。また、挿話では、学園物の話が展開します」(目次より)と書かれていたりします。

三つ編み眼鏡ネットスラング:創作ノート 作者:雲居 残月」も参考になると思います。

小説家になるための戦略ノート 作者:坂崎文明」も参考になります(爆)僕がここ三年ばかり辿ってきた試行錯誤と苦闘の歴史が垣間見えます。現在進行中でありますが。

こういう一話完結型の形式を「エッセイ小説」と呼べるんじゃないか?と最近、思ってます。

ブロガーとか、エッセイが比較的得意な方が、会話形式のキャラクターの掛け合い漫才のようなものから小説筋を鍛えるには最適かと思います。

ショートショートもいいと思いますね。


長編小説が得意な人

世の中には妄想力が高い人がいて、遅筋の「小説筋」が発達している人がいます。

こういう方はいろんな設定とか、キャラクターの描写、薀蓄(うんちく)、書きたいことが沢山あるので、もう素直に長編小説を書いてください。

僕からアドバイスできることは何もない(笑)

海と風の王国  転生したらモテモテに? 作者:梨香」(1,261,816文字でまだ完結してない)とか、「妄想三国伝 作者:刹那玻璃」(150~200万字ぐらいで第二部がはじまってる……)とか、「幻想再帰のアリュージョニスト 作者:最近」(2,622,193文字ですが完結する気配がない。すでに世界観を共有する『アリス・イン・カレイドスピア1』(星海社)で作家デビューされてますが、面白いのでどこかの勇気のある出版社さんが書籍化してくれることを願うばかりです。サイバーカラテとかでてくるサイバーパンクSFですかね。長すぎるので初心者は挫折するのでしょうね。でも僕のように嵌ると目が痛くなるまで読んでしまう)とかの作者の方ですね。

こういう方は作家でビューしていくんでしょうね。

小説を書く力の源は、訳の分からない妄想力ですので、それを鍛えていくのがいいと思います。

すでに書きたいことがある方は、恥ずかしくても素直に書いていきましょう。
ということで、ブロガー編とか書いてるけど、続編はない予定です。



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