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ピリカ文庫~「コインランドリー」

文学フリマ直前の本日、ピリカ文庫の新刊が届きましたよ!
お題はヒネってヒネって、「コインランドリー」です。

難問にも負けず、さすがのクオリティでしあげてくださったのは、このふたり!

ヱリさん/ミッドナイト・ランドリー

すすぎの音を立てるドラム式の洗濯乾燥機の中で、元気に泳いでいるのは河童だった。

冒頭より抜粋

もう、この二行で心を鷲掴みされた方も多いのではないでしょうか。
ユニークなイントロダクションから始まり、物語を追っていくうちにどんどん引き込まれていきます。
登場人物の醸し出す独特の空間が心地よいのです。

真夜中のコインランドリー。
私もついつい、河童を探してしまいそうです。


白鉛筆さん/可逆性セレナーデ弐號機

白鉛筆さん、ワンオペ育児を強いられてる主婦だったの⁉と聞きたくなるくらい、主人公の心象描写がすごすぎます。何でも書けちゃうんだなあ、と改めて感嘆しました。

このお話、きっとたくさんの人の心をふっ、と軽くしてくれると思うのです。 
そして、こちらの舞台もまた深夜のコインランドリー。ヱリさんの作品とのリンクも面白い。

疲れたら、また読みにこようっと。

実力者おふたりの描き出すコインランドリー。
そこには、不思議な優しさがありました。

次回私も、洗濯しながら誰かに話しかけてみよう、なんて思いました。

物語が始まればいいな。

ピリカグランプリの賞金に充てさせていただきます。 お気持ち、ありがとうございます!