上を向いて歩くつよし

前につよしがけっこう病んでたときに

「今はつよしよりも絶対私のほうがしんどい!」

と、わりと本気で言われたことがあり。

「んーーーそうかな?そうかもしれないね」

て返答をした。


たぶんその子の言う通りだった。
そんな返しをできるくらい、つよしのがちょっぴり余裕があったんだろうね。





ここ1年くらい、がんばっている人に出会うことが多い。

努力や苦労は比較し難いものとはいえ、やっぱり群を抜いて努力している人たちは確実に存在する。

忙しくしているつもり。精一杯やってるつもり。
でも、全然足りない。
自分自身でそう感じるってことは、がんばっている人たちから見たらもっとだろうな。つよしの努力なんて努力のうちに入らない。





先月からちょいちょいお世話になっているケーキ屋さんがある。週に数回、接客やケーキ作りのお手伝いさせてもらってる。

作るのも売るのも夫婦二人でやっているお店。それにバイトの子が何人かいる。
古民家を改装した、小さな小さな街のケーキ屋さん。


11時にオープン。

雨さえ降らなければ、17時頃までほぼお客さんが止まらない。

営業日は週に3日だけ。金土日限定。
旦那さんは毎日朝から晩までケーキを作る。加えて2軒のシェアハウス運営。
奥さんは3日間、店頭で販売を担当するほかに、貿易事務系とスーパーマーケットでのアルバイトもしている。

どうしてこんなに頑張れるんだろうか、と思う。

この前、奥さんから
「つよしちゃんは昼間も夜も忙しいのね。体力あるね。」
って言われた。

さすがに2日連チャン昼夜働いたりしたら眠くなるし、ちょっとは脚も疲れるよ。
でも、ご飯を食べる時間が取れなくて、前日のケーキをつまんだりプロテイン1杯で食事を済ませている人たちの前で「疲れた」なんて口が裂けても言えないよね。



ここまでじゃなくても、例えば会社員の友人なんかも同じだと思っている。

多くは週5で決まった時間に出社して8時間とか働いている。つよしはそんなに働けない。
全員がそうではないかもだけど、つよしの周りはちゃんと将来を考えてたり目標を持って働いてる人々が多い。

家族を養ってるわけでもなんでもない独身のその日暮らしフリーターとは比べものにならない。

がんばっている人を見ると、病んでいるときは嫉妬のほうが大きくなってしまう。
最近は元気だから、みんなからすごく良い影響をもらっている。



今年はかなり燕三条と東京を行ったり来たり。

東京は楽しいことがたくさんある。忙しい街。

誰も自分のことを見ていない。
個人として見られないのが楽で、田舎の疲れが癒やされる気がする。

おかしい思想なんかない。変わっている人なんていない。
この上なく生きやすいと思わない?


長くは住みたいと思わないけど。

都会での楽しみの多くは誰かが創ったもので、それを自動的に与えられている。
そんな世界から頭一つ抜けられた人が楽しみを創り出す側になっている。

人と物と情報が多すぎて、がんばらなくても誰にもバレない。やってるフリも簡単。

自分より上も下も腐るほどいる。凡人だから。
そして自分より下ばっか見て安心する。凡人だから。



この間久しぶりに会った友だち。
フリーランスを目指して転職した。

彼曰く、
自分が将来そこそこお金を持って自由に生きるには、一番堅実かつ現実的なルートだと思った。
らしい。

見た目にもあまり自信がないから、と言って
髪型や肌にも気を遣っていて、いつもシンプルで綺麗めな服を着ている。

計画的で継続的な努力は、凡人が成功するための近道であり
果たして一生のうちでそれができる凡人はどれだけいるんだろうか。

つよし的に「努力ができる」は才能だと思う。









新宿ー新大久保間の人混みから
愛を込めて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?