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知夫里島の日常。~何もないけど必要なものはちゃんとある~


知夫里島に移住して約10か月経ちました。

移住時に役場から紹介された単身者のIターン向け新築アパートに住んでいましたが、2月からご縁を頂き、広い平屋建ての民家にお引越しをいたしました。

小さな知夫里島には、本土の都市に普通にあるものがありません。

例えば、お引越し関連でいうと、引越し業者さんもないし不動産屋さんもありません。借りられる「空き家」も非常に少ないです。

はじめにIターンで移住する際は、役場を通して住む家を紹介してもらうケースが殆どです。
そして移住後に新たなおうちへ引越しするを希望する場合は、「空き家に引越ししたい、こういう家を探している(なぜならば◎◎がしたいから、等)」と各方面にアピールして、ご縁を待つ感じになります。

人とのご縁をつたって、空き家とのご縁をいただきます。

ご縁が繋がり、空き家を紹介してもらい、希望が合致して引越しが決まったら、島の人たちにお手伝いしてもらって荷物を運んだり、掃除も知人友人と協力して行います。


私も、今回のお引越しで沢山の人たちに助けていただきました。

さらに「ないもの」の例を挙げると、
海に囲まれた島だからさぞかし魚屋さんに沢山魚が並んでいるんだろう、と想像されますが、知夫里島には魚屋さんがありません。
魚を食べるには、自力で釣って食べたり、人から頂くかたちになります。

ここでも「人とのご縁」が恵みを分かち合うキーワードです。

あれもこれもないけれど、空と海と山があって、人がいます。


田舎は、人との距離がとても近く、この密接さに息苦しさを感じる人もいると思います。
私も、都市部の在住歴が長かったために、人との繋がりの近さにびっくりしたり、初めてのことにまごついたりもしました。

でも、異なるものが出会う時、例えそれが水と油のような混ざりにくいものだったとしても、必ず間に「乳化剤」の役割を果たして溶け合わせてくれる存在が現れます。
「乳化剤」の役割を果たしてくれる人たちの存在で、私も徐々にコミュニティの中で関係性を作っていくことができました。

そして、心地よい距離感は、どこにいても誰といても自分で決めて、自分で作れます。
そのことに気づきはじめたら、どんどん生きるのが楽になって、安心感が増していきました。
知夫里島と、そこに住む人たちは、温かく懐が深いなあと感じる日々です。


お仕事オフの本日は、お友達から教えてもらって、海に生えてるわかめを獲りました。

初のわかめ収穫。湯がいて食べるやり方も教わり、タダでこんなに美味しい知夫里島産わかめを頂くという幸せを味わいました。

獲りたてわかめと、昨年秋に釣って冷凍していたアオリイカ、地元の方から頂いた冷凍エビを近所のお友達宅に持って行って、ごはん会。

美味しくて幸せ。ありがたくて幸せ。

何もないから、本当に必要なものが、色濃く感じられる。
そんな日々です。

幸せにテンションあがるむらもとさとみ


読んでくださってありがとうございます。知夫里島に興味を持ってもらえたらうれしいし、RTやシェアして頂けたらさらにうれしいです。