マガジンのカバー画像

フタガミサヤ

28
運営しているクリエイター

2015年12月の記事一覧

ミュージックステーションスーパーライブあれこれ

本日あまりに腰が痛くて、何もできず、録画してたミュージックステーションスーパーライブを観た。
涙があふれたのは、AKB48のたかみなの卒業話のとき。
こじはること小嶋陽菜が「残った一期生は私と峯岸だけになってしまいましたー」って言ってて、みーちゃんこと峯岸みなみを、峯岸って呼び捨てにするその裏に、みーちゃんへの信頼と愛がにじみ出てて泣いてしまった。

もともとこじはるが卒業なかなかしないのは、一時

もっとみる

I love youのその先を

前回、結婚式にまつわる野望をつづった。

そこで思い出して、自分の結婚式の際に諸事情で書いた歌詞(の原案)を載せる。

あくまで原案なので、とにかく要素を多く…という意図があるため、読みづらいところもあることを加味していただけるとありがたい。歌になったバージョンは今は聞けません。幻の一曲です。

I love youのその先を

太陽がかけた日、世界の最果てのこの部屋で この世で一番いけないことを

もっとみる

野望

結婚式でよくある、親友への手紙を代筆したいという野望がある。

もちろん、拙いながら書かれた手紙もそれはそれでいいんだけれど、長すぎたり、2人の世界だけで通じる話だったりして、もったいないと思うことがあるからです。

そういう手紙のときは、お客さんが聞いてないこともあって、あーもったいないなーと、残念になる。

せっかくの結婚式だから、よりよく伝わるように関わりたいってのが一つと、単純に結婚式が好

もっとみる

おくやみ

母の実家の隣の家のおっちゃんが死んだ。もう顔も覚えていなくて、最初は名前を聞いても、しょーじき誰?って感じだった。

毎年お年玉をくれたおっちゃんで、早くにおばちゃんが、なくなってからも毎年欠かさずお年玉を、ことづけてくれとったんよ。とは母の言。

おぼえてない。

でも、母の実家の近所のひとが、いつもお年玉をくれていた記憶は、それだけは確かにあった。足長おじさんみたいだ。待って。今の若い子って足

もっとみる

キングオブ愚痴聞き

私は愚痴聞き地蔵。
といってもへんぴな田舎の片隅、ひっそり立ってるだけの地蔵。地蔵に愚痴を聞いてほしい、そんな人などもういない。今どきの、愚痴きく定番ツイッター。

私は愚痴聞き地蔵。
深夜こっそりここにきて、溜まりに溜まった愚痴をぶちまけ、泣いた酒屋の嫁死んだ。享年100歳、大往生。お地蔵さまのおかげでした、と、向こうに行きしな礼にきた。

私は愚痴聞き地蔵。
役目はほとんど果たしていない。今日

もっとみる
朝井リョウ「何者」

朝井リョウ「何者」

ここ半年ほどの悩みに、頭を揺さぶられるような本や、映画と出会えてない、ということがあった。
映画や、本を読んで、手放しで「これはすごい!」と言えるものがなかったのだ。何を見ても、何を読んでも、それなりに面白いけど、刺激を受けることは少なかった。
しかし、同時に、どんなにつまらないものだったとしても、この人は書き上げたんだ。この人は撮りきったんだ。という意識があった。
私はずーっと、モノ書きとして身

もっとみる

青年よ、シングアロング

耳たぶのピアスの穴は就職してしばらくするとふさがってしまった。忙しいという字は心を亡くすと書く、というが、しばらくは、本当に、暮らして行くのに必要なことだけしかできなかった。

夏には仕事を辞めた。

自分が情けなくて、恥ずかしくて、誰にも、連絡しなかった。できなかった。そうして引きこもるだけ引きこもって、少し心の余裕がうまれたとき、ツイッターをのぞくと、先輩がライブの告知をしていた。

【初ワン

もっとみる

2015/12/17

今年の8月に第一子を出産した。

母が私を産むときに取りあげてくれた先生が、地元で開業した産院で産んだ。

助産師さんと看護師さんが何人か、同業者である母と顔見知りであったこともあり、幼少時代の私のことも覚えていてくれた。だから、分からないことだらけでも、不安はそれほどなかった。

その産院はご飯がおいしいことで地元でも有名で、体重制限がかけられた私は毎日昼ご飯と夜ご飯を作ってもらったものを食べに

もっとみる

ゴミ回収センターからのお知らせ

心のゴミの日を守りましょう。
燃える、燃えない、しっかり、分別して、期日に出しましょう。
しかし、なにぶん心のことですので、曜日は決まっておりません。
いつゴミを出すべきか、その瞬間にならないと分からないこともございます。
ですので、いつ、その瞬間が来てもいいように、しっかりと分別して、いつでも捨てられるようにしてお待ちください。
分別があまり上手でないお方、
捨てられないお方、ご安心ください。

もっとみる

きみの酔いがさめるまで



―私のこと、どうおもってる?

あんこのような人だね。

―それってどんなひと?

きみの練り上げかたしだいさ。

―あなたは、なんて洒脱で美しく言葉を使うのかしら。私、あなたがだいすきよ。

好きだなんて軽々しく口に出すものではないよ。頭がわるくみえるから。



―ねぇ、私のこと、どう思ってる?

そんなこと口で言わせる気かい?それよりベッドにいこう。きみにいいことを教えてあげる。

もっとみる
ゆうやけこやけ

ゆうやけこやけ

おとうさんが、さかなの風船をくれた。

いきでふくらむのとちがって、
とくべつで、
へやの中をふわふわおよいだ。

へやの中だけじゃつまらないから、そとにつれていってあげた。

そうっと、ひもをはなしてみた。

さかなは、するりと、ういた。

あわててひもをつかもうとしたけど、まにあわない。

いちどしっぱいしたら、もう、せのたかいおとうさんが、手をのばしても、とびはねても、とどかなかった。

もっとみる