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Vol.34「エヴァ抜きのエヴァンゲリオン」+「中二病気質の女子高生」+「ドラえもん」とは…。

「この映画って、○○と△△を足した様な映画だ」…と思う事がありますが、今回はそんなお話。

最近、私の周りで映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」を観た方々がSNS上で絶賛または賞賛のコメントを書かれていたので、原作コミックを未読の私も観てみた訳です。

※下記、予告編↓

ざっとしたあらすじは…
突如として東京上空に現れた謎の大型宇宙船に、攻撃を加える米軍…
…そして三年後、頭上に宇宙船が浮かんだままの東京では、高校三年生のおとなしい性格な小山門出と、中二病気質全開の中川鳳蘭が友達たちと学校生活を満喫しているのだが…
…といったものです。

一言で私の感想を要約すると「クソ面白かった、早く後章が見たい!」(笑)。
宇宙船の出現シーンや、宇宙船に対処する自衛隊の描写等々は『あぁ「エヴァンゲリオン(注1)」以降の作品を観ている』と感じる、良い意味での既視感(もしくは、過去作品からの着実な積み上げ)を覚えましたし、主人公二人が織りなす ” すっとぼけたおかしみ漂う会話 ” が、とにかく楽しい。

そんな一方で、 ” 異常事態の影 ” が思わぬ角度で忍び寄る展開も良く「いい作品だなぁ」と思っている所に不意に始まるのは、作劇の三幕構成でいう所の第二幕。(←正直、第二幕が始まる段階で、「え、ここまでは、まだ第一幕だったんだ!」と驚いた私。)

ネタバレを回避したいので詳しくは書きませんが、第二幕で立ち上がるのが「ドラえもん(注2)」への批評性を帯びたオマージュ

そして、第三幕でさらなる展開を示唆してからの「 ” 後章に続く ” エンディング」と、エンドクレジット後に流れた「後章の予告編」を目の当たりにして心の中で拍手喝采!

私自身、原作コミックを読んでもいない「 ” にわか ” の中の ” にわか ” 」ですが、映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」未鑑賞の方には(僭越ながら)劇場での鑑賞をおすすめします。

…というわけで今回は『「エヴァ抜きのエヴァンゲリオン」+「中二病気質の女子高生」+「ドラえもん」』=映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」』…というお話でした。。

では今週も締めの吃音短歌(注3)

ロケットが 宇宙(そら)に達する カウントで 私の声が やっと飛び出す


【注釈】

注1)エヴァンゲリオン

1995年10月から1996年3月にかけてTV放映された「新世紀エヴァンゲリオン」に端を発する作品群の総称で、アニメーション監督 庵野秀明の代表作。
「汎用人型決戦兵器 ” エヴァンゲリオン(通称:エヴァ) ” 」のパイロットとして「 ” 使徒 ” と呼ばれる襲撃者」の迎撃を託された少年 ” 碇シンジ ” と、極秘裏に進められる「人類補完計画」を巡る物語。
2021年3月に劇場公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」で、大団円を迎えた。

注2)ドラえもん

漫画家 藤子・F・不二雄の代表作。
何をやってもダメな小学生 ” 野比のび太 ” と、未来から送られてきたネコ型ロボット ” ドラえもん ” との日常を描いた作品。
ドラえもんが未来から持ってきた ” ひみつ道具 ” を、のび太が悪用(もしくは誤用)することでトラブルが起きるのが定番の展開。 

注3)吃音短歌

筆者のハンディキャップでもある、吃音{きつおん}(注4)を題材にして詠んだ短歌。
この中では『「吃音」「どもり」の単語は使用しない』という自分ルールを適用中。

注4)吃音(きつおん)

かつては「吃り(どもり)」とも呼ばれた発話障害の一種。症状としては連発、伸発、難発があり、日本国内では人口の1%程度が吃音とのこと。

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