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詩人の末路 《詩》

仰ぎ見た杭の滝 

凪潮の息吹が斧音に変わり

乱脈を打つ
無言の太陽に突き刺さる黒き羽根

別れを告げた螺旋雲は
戻れない刻の様

乱立した黙礼が我に似る

一律に同じ形の雨が降り続く

其の類型を
突き崩す力を有した風を待つ

少なくとも

雨粒の形など覚えてはいない

其の極めて凡庸な
色彩と形式を持つ輪郭は

記憶に留めるに値しない

ひび割れた月に触れる指先

夜空に綴る言葉は黙り続け

無限の中で目を伏せる

詩人の末路 

星が溢れ過ぎた街

無知な笑いが神経を逆撫でする

結魂を求めて風を掴む

月は今 そして 
お前は何を夢見る


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