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うまくいかない日は、甘いケーキをひとつ

『うまくいかない日は、甘いケーキをひとつ』

Caho(著/文)
発行:KADOKAWA

とても可愛くて“SOWっぽい“と思ったこの本を
今月のメイン本にしました。
「うまくいかない日は、甘いケーキをひとつ。」
タイトルと このシンプルな装丁に惹かれて手に取った。
パラパラとめくると
中の挿し絵のイラストがとてもかわいくて心が柔らかくなる。
漫画家の大島弓子先生を彷彿とさせるような世界観。
この世界、好き。
ふわりとメルヘンかと思いきや
骨がある。心に芯がある。
私たちはもうすっかり大人とよばれる存在になって。
甘いだけじゃない、苦みやエぐみ
またはそんな風に分別することもできない
ままならない想いやコトが世界にはあることも知っている。
私たちは、もうそれを知ってる。

だからね。
私たちは 自分なりの生きるコツを持つ。
自分で自分をまるくする。
それと同じように、たまにはピリリと毒気を持つことだって正常だ。
これは ふとした言葉が心の処方箋になるかもしれない。
またはひとりの女の子の成長していく過程を読むような楽しさもある。
甘さと毒気
それから
弱さと強さ
なんかいい塩梅な一冊です。

“前に進めてるか不安な気持ちのときは昔の自分にきいてみる“
だれかに答えや肯定を求めるほうが瞬間的には解消されやすいけれど中毒性も否めない。
自分と仲良く生きていけたら 結局スムーズで結局楽ちんだ。
だからこそ私たちには
こんな本でもパラパラしながら
甘いものでも食べて 自分とふたりきり
ただただ噛みしめる時間があるといいのだ。

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