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伝わらないのは「行動」を伝えていないから

こんにちは。
「難しい」を「易しい」に変える伝え方ナビゲーター 深谷百合子です。

3月に熊本へ行ったときのことです。ちょうど春分の日で、熊本城周辺は観光客で賑わっていました。

そこで「説明が伝わらない場面」を目撃しました。

相手が外国人だから、余計に伝わりづらかったのだと思いますが、私が感じたことを、今日はシェアします。


祝日の熊本城周辺は、朝から観光客で賑わっていました。外国人観光客も大勢います。

今回私は時間の都合で、城内を見学しませんでしたが、友人に「オススメ」と教えてもらったスイーツを食べるために、敷地内にあるお土産処に行きました。

その日は晴れてはいましたが、風が強くて肌寒かったので、テイクアウトではなく、店内で食べることにしました。

店内には4人が座れる席が4つほどありましたが、すべて満席でした。

すると、ある座席に座っていた外国人観光客に店員さんが近づいて声をかけました。

席は「指定制」になっていて、先に注文をして座席カードを受け取ってからでないと座れないのです。

ところが相手は外国人だからでしょう。あまり話が通じていない様子でした。
ただ、「何か買わないと座ってはいけない」ということは伝わったようです。

そこで、その外国人は店に売っていた商品をレジで買おうとしました。

でも店員さんは、「No」と言いながら、何か書かれた紙を指さすばかり……

結局その外国人は、「わかんない」という感じで首を振りながら商品を元に戻し、何も買わずに店を出ていきました。

その様子を見て私は、なんか残念な気持ちがしたんです。

せっかく観光に来たのに、あの外国人にとっては、この旅行ががよくない印象のままになってしまうのではないか。

それに、もしお店の意図が伝わっていたら、お店の商品を食べてもらって、お土産も買ってもらえたかもしれません。
伝わらなかったせいで、お店にとっても売り上げの機会を逃してしまいました。

レジに並んでいた私は、支払いを済ませたあと、気になって店員さんが指さしていた紙を見てみました。

そこには「席は指定制なので、先にオーダーをしてください」と英語で書かれていました。

あとは、「満座」(満席という意味の中国語)という一言が書かれていました。

仮にさっきの外国人が中華圏の人だったとしたら、「満席」と説明されただけじゃわからなかっただろうなと思いました。

だって、たぶん来た時には席が空いていたから座ったのでしょう。
それなのに、「満席」と言われただけじゃ、どうしたらいいのかわからないですよね。

「満席」というのは「状況」です。

お店が本当に伝えたいことは、「先に注文をしてください」ということのはず。

「満席だから指定制にして順番に案内している」
というような理由よりも大事なのは、相手にしてほしいことをズバリと具体的に説明すること。

シンプルでいいのです。

というわけで、ちょっとおせっかいかなとも思ったのですが、ありったけの中国語の記憶を呼び起こして、スマホで調べながら、
「先に注文をしてください。その後店員が席をご案内します」
という意味の中国語をメモに書いて店員さんに渡してきました。

「なんか伝わらないな」と思うときは、相手に何をして欲しいのか、具体的な「行動」を伝えているかどうかチェックしてみてくださいね。

それでは、また。


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