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海外の子どもたちに「将棋」を教えながら旅をしたい

学生の頃から何度か海外旅行に行く機会がありました。
海外を旅していると、現地の人から受けた心のこもったおもてなしや交流によって、気がつくとその町のことが大好きになっている、ということがあります。例えば今年の1月にフィリピンのセブ島を旅した際には、ぶらりと散歩している私に話しかけてくれる元気な女性と出会いました。 


(1)何気ない日常こそを楽しむ気持ちを教えてもらう

その女性はちょうど朝の忙しい時間帯だったにも関わらず、会ったばかりの私に、「息子がバスケットの大会で優勝して地区の代表に選ばれた」話や、「その息子はこれから学校があるけど起きてこない(笑)」話などを楽しそうに語ってくれます。
私は思いがけず、まるで昔の知人に再会したかのような錯覚を覚えながら、間違いなく素敵な時間を過ごさせてもらったという気持ちを頂いたのでした。

朝ご飯、一緒に食べていきなと誘ってくれる

時間にすると、わずか10分ほどです。
しかし、この女性が与えてくれたおもてなしは、この旅の中で、巨大なジンベエザメと一緒に泳いで写真を撮ったことよりもずっと素敵な思い出として、心に残りました。
 
―「目の前に誰かがいるんだから、自分のできる範囲で関わる。」
 
先の女性が当たり前のようにしてくれたことは、当たり前にはなかなかできないものです。日々の日常こそを楽しく、目の前の人と笑って過ごす。自分の気持ちに正直になる。それこそが一度きりの人生を最高に楽しむ秘訣なんだと教えてもらったような気がします。

(2)自分にできることを考える=「たび×将棋×教育」

このような経験が少なからず影響しているのかもしれません。
私は、いま高校で地理の教師をしています。世界を取り扱う「地理」という教科は私の中で特別で、自分が見た世界の広がりを生徒と一緒に学びたい、とそのような気持ちから働いています。
 
そして、最近になって私は、
「もっと直接、世界と関わる仕事ができないだろうか。」
と考えるようになりました。
 
インターネットやSNSが発達している現在、世界に飛び出して行くことができたら、地理教師として関わってきた日本での教育をふまえて発信していけることもあるのではないか。
 
同時に、私はいま将棋部の顧問をしています。
海外でまったく将棋を知らない人たちのところにいって、自分の趣味の1つである将棋を教えることができたら、どんな反応があるだろうか?ということを考えるとワクワクしてくるのです。
 
方法としては以下の通りです。
現地を旅しながら、できれば地元の小学校を訪問し、日本の文化の1つとして将棋を教えさせてもらう。
 
はじめはこどもたちと一緒に、紙を使って将棋盤と駒を描いて、作成していきます。それだけでも想像すると楽しいです。次に、ルールを伝えて対戦してみる。仲良くなれたら、一緒にご飯も食べたいです。
地元でおいしい食堂なども教えてもらい、リポートしていきます。
 
「将棋×教育×たび」という掛け算で、自分にしかできないことを発信できたら楽しいと思います。
今までにない世界の渡り方をすることで、「目の前に人がいるから何か行動をする」という現地の人の気持ちに少し近づけるような気がしています。
 
これらを実現するにあたって、現実的な問題もあります。私には小学生のこどもが2人います。数年前に家も購入しました。自分のやりたいことだけをやっていけるのか、という不安もあります。 

将棋にハマったのは小学生のころ。次に30歳を過ぎてから。

そしてモヤモヤしている気持ちを妻に相談すると、思いもよらない言葉が返ってきました。

妻「一度きりの人生なんだから挑戦してみたら??」

私「えっ?いいの?」 

(3)POOLOJOBでの学び

そんなときに、「旅を仕事に」というキャッチコピーが目にとまり、4月から私はPOOLO JOB3期生として学び始めました。同期メンバーやサポーターの人たちは、経歴は様々ですが、みんな旅が大好きで、世界となんらかの形で関わっていこうと、自分の人生に真剣に向き合っていると感じます。
 
海外で将棋を教えている自分を想像するとドキドキしてくるので、これは挑戦する価値があると思います。
 
将棋×たび×教育=??

楽しいことを掛け算していったら、きっと私にしかできないことができるはずだと信じ、今日も将棋の駒の動かし方を英語に訳してみたりして、準備を始めています!

がんばるぞ!!


 

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