#395 複業も地域も―協働するときに大切にしたい「目線」
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織づくり、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織作りやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
「協働するときに大切なこと」―これからお話してみたいこと
今日はゴールデンウィークの最終日ですね。みなさんどのようにお過ごしでしょうか?
今日から、何回かお話ししてみたいテーマがあります。それを一言で言うと「協働(あるいは、共創)するときに大切なこと」。
協働するときって、いろんなケースがあるなぁと思うんですよね。
たとえば、この番組でよくお話ししているテーマは、複業も協働だし、地域づくりも協働です。
もっとも、会社で働くのも「自分と誰か」という意味では協働かもしれません。でも、会社の場合、一人ひとりはもちろん、考えも個性も違うんでしょうけど、同じ目的や理念の中で働いているし、「〇〇は、〇〇のようにやろうね」みたいなルールのうえで仕事をしていると思います。そうすると、考え方や仕事の仕方などが似てきますよね。
一方で、協働する場合はいろんな人たちや、いろんなステークホルダー(関係者)との間で仕事をしていくことになります。そういった場合に「意識した方がいいことがあるな」と思うんです。
協働のテーマは違っても、共通点は多い
一言で「協働」といっても、テーマはいくつかあるように思います。たとえば複業も、そこではたらく社員のみなさんとの協働でしょうし、地域づくりも、それぞれの立場が違う人たち同士の協働です。
本来は、「複業で~」とか、「地域づくりで~」のようにテーマは具体的にした方がいいかな? とは思ったんですが、「共通する部分が多いな」と思いまして。なので「協働で~」という形にしてみました。
今日の話は「目線」
今日は「目線」について話してみたいと思います。
よく、「地域課題を解決する」などと言うじゃないですか。あるいは、複業も「自分の経験値で、複業先の困りごとを解決する」みたいなところがあります。
このように、「〇〇を解決する」といった形で、地域や企業に入っていくケースがあると思います。
その場合、「目線」って大事だと思っています。
地域や複業先が抱える課題に対して、自分に何らかの経験値があったり、自信があったりすると、ちょっと上から目線でもの言いがちだったり、「俺が何とかしてやろう」みたいな感じだったり。
また、相手に何らかの課題がある場合、「うまくいってないんだろう?」みたいな意識や、「俺が入れば……」みたいな感じの目線で行くと、「うまくいかないなぁ」と思います。
僕自身、そのように関わられた経験があります。その方は、いわゆるコンサル的な感じの方でした。言動がとにかく上から目線で、かつ、「お前たちにはできないんだろう?」みたいな感じで関わられました。
こういう接せられ方だと、いい気分で仕事をしたいとは思えないですよね。
いい関係を構築したければ、「同じ目線」か「下から目線」で
所属している組織や関係性は異なっても、相手に対する敬意……までいかなくてもいいのかもしれませんが、少なからず、「いっしょにやっていきましょう!」というような同じ目線は大切ですよね。困りごとに対しては「それ、わかります!」のように共感できるとか。
また、へりくだる必要は全然ありませんが、「教えて教えてください」「そういうこと、って悩みますよね」「大変ですよね」「そういうことありますよね」みたいな低めの目線は、すごく大事なんじゃないかなと思います。
「困りごとがある」「解決しなければならないことがある」といった状況の場合、それぞれの立場で、すでに一生懸命やっていたり、いろいろ考えたり、悩んだりしているはずです。
場合によっては、当事者がゆえに視野が狭くなっていて、「気づいてないだけ」といった場合も多いものです。
そういった時に「そんなんじゃ、うまくいくわけないですよね」みたいな感じだ、あまりうまくいかないんだろうな……って感じはしますよね。
もっとも、このように話しながら「自分自身が、そういう行動をしてないかな?」と、振り返りながらお話しています。
ここ数年、僕自身も複業したり、いろんな立場の人と協働したりするようになりましたが、少なからず「気持ちよく仕事がしたい」と思いますね。「〇〇さんとだったら……」という感じで仕事ができたらいいな。
というわけで、今日の話はこれで終わりにしたいと思います。じゃあね、バイバ~イ!
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