でもグレープフルーツは酸っぱかった

朝、夢を引きずって目が覚めると

テレビはノイズを吐き出し

カーテンの隙間からは

無情の挨拶が並んでいた


たいていのことは大丈夫

最低の昨日にさよなら


愛こそすべてと音符が流れて

グラノーラにミルクを注ぐと

香ばしい匂いがマグカップから

立ち上がり静かに消えた


ぽっかり空いた昨日に

しっかりとさよならを


たいていのことは大丈夫

最低の昨日にさよなら