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幸せと離婚が背中合わせの産後。僕の家庭を守った一冊の本。

親になることが、こんなに大変だとは思わなかった。

正確に言えば、親になることも大変だが、親をやっていくことがめちゃくちゃ大変だ。自分に子どもができると、自然とすべての親をリスペクトできる。あぁ、あの窓際のオッサンも父親やったのか凄いな…と見る目が変わるくらい。

今年の夏、高木家には3人目が産まれる。はっきり言って希望よりも不安のほうが大きい。僕も妻も親が遠く離れて住んでいるなかで、本当にやっていけるだろうか。あまりにも些細なことでケンカが起きやすいから、僕はこれ機に禁酒した。(酔っ払うと感情的になるし、大変な時に呑気に酔ってたらムカつくからね笑)

そして、最近は夕方5-7時に「家庭ミーティング」という名のもとに一時帰宅し、子どもをピックアップして少し公園で遊ばせ、一緒に風呂と飯を済ませ、寝る一歩手前まで終わらせてから、また仕事や会食に出かける日々。はじめは脳と気持ちの切り替えでヘトヘトだったが、最近はもう慣れてきた。

こういう話をすると「偉いね」とか言われるが、それは違う。僕も最初からそういう協力的な姿勢を取れていたわけではない。今も正直ギリギリだが、はじめての子どもが産まれた時の僕なんて、夫としての価値は0.2ポイントくらいしかなかったと思う。はっきり言ってクズだった。

しかしそれは一冊の本で大きく変わった。「産後クライシス」。すべての子どもを持つ家庭、これから子どもを産む家庭が読んだほうがいい。そして、子どもを持つということ、親になるということ、夫婦でやっていくこと、それらのマインドセットを変えたほうがいい。僕は友人に子どもが生まれると聞くと、お祝いしまくった上でそのハッピーな空気を読まずに、必ず買うようにオススメしている。

産後クライシス (ポプラ新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4591136779/ref=cm_sw_r_cp_api_i_o77lDb5FYPCMS

我が家が今日まで離婚せずにやってこれたのは、この本のおかげだと言っても過言ではない。(これだけ示唆に富んだ本なのに、あまりに周りが知らないので今、使命にかられこのnoteを書いています笑 )めちゃくちゃ読みやすいので、関係各位はぜひ今すぐ買って読んでもらえればと思うが、巻頭にある衝撃的な3つの統計データだけ紹介したい。

⑴ まず産後、夫婦二人の愛は確実に急降下する笑 妊娠のときはあんなに優しくお腹に触れて、肩寄せ合っていたのに。

⑵ 3人に1人が離婚しているという統計は有名だが、子どもがいる家庭の1/3は、なんと2歳までの間に離婚している。

⑶ 妻の愛情対象は、子どもの成長ととともに他のものへと移っていく。その際、夫への愛が復活するかどうかの分かれ道がある。

少し見づらいが「彼氏・夫」というグラフがある。産後の育児や家事などに協力的だった家庭は夫への愛は復活していき、高校入学時には子どもと入れ替わる。いわゆる歳を取っても手を繋ぐ理想の夫婦像だ。一方で非協力だった夫への愛情曲線は地を這っている。もう愛の対象となることは2度とないということ。子どもが小さい頃はなんとか妻が我慢したが熟年になって離婚するパターンだ。これも相当悲惨な未来が待っている。

これらの統計データは「子どもが産まれた!ハッピー!Facebookのいいねボタン炸裂!!」の素敵な未来とは大きく異なる。でもこれがリアルだ。(もちろん子どもは価値観がひっくり返るほど可愛くて愛おしい存在だけど)まぁ親も一人の人間だからね。

じゃあどうすればいいのか。ということがこの本に書いてある。日本はまだまだ男性社会だから、基本的には男がマインドを変えなきゃいけない部分が多いけど、女性も男性なりの理屈を知ることで、無駄なイライラは減る。だから仲良いうちに夫婦で読むといい。

僕の妻はよく言う。日本には出産前に「妊娠期間どう過ごすか。生まれたばかりの赤ちゃんにどう対処するか」を学ぶ両親学級は浸透しているけど、夫婦学級がないと。核家族が増えるなかで「産後どのようなリスクがあるか。子どもができたあとの夫婦関係をどのように再構築するか」を学ぶ機会。産後に関する基本的な事実やリテラシーがないことで、結果的に子どもができた家庭の不安やストレスを高めていて、それも少子化の一因ではないかと。

こんな文章を書いたところで何かを救えたり、変えたりできるわけじゃないだろうけど、誰かの小さなヒントになれば嬉しい。だって、子育ては幸せで素晴らしいものだから。