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メランコリック東京

ええふうに言うなよっていうタイトル。

最近、自分の手に負えない憂うつが続いている

今の時代に隠すことではないし、とはいえわざわざ言うことでもないけど
かれこれ20年くらい抗うつ薬と精神安定剤を飲んでいて、
そうして薬でもコントロールしているし、
こういうときはどうすればいいか、自分で考えてみることもできるのに
何度も経験してきたのに

やっぱりいつも、どうしようもならない

書き出しながら気持ちを整理している

外に出ても、知らない街だから行く場所もないし
東京にいる数少ない知り合いと会って、そのときは心からうれしくて楽しくても、ふっと憂うつが私を現実に引き戻す

今回はなんでこうなったのか、いつからこうだったのか分からない
私は自分の異変に気付くのが本当に遅いから、
気付けばここまで来てしまった

人生で、これを何度も経験したことある

怖いのは、「どん底ではない」ということ

鈍感な私でも、さすがにどん底はわかる
そこまでいけば、めったに出ない涙も出るし
身体も動かしようがないし、
「ああ今、自分は苦しいんだ」ってちゃんとわかる
「止まらなきゃいけないな」ってわかるし、そもそも止まるしかなくなる

「すべてがどうでもよくなる」重たい重たい世界には、もう行きたくない

今はそこまで行ってない

仕事もできるし、ご飯も食べられるし、楽しめるし、
ただふと、憂うつが襲うだけ
悲しくもない、つらくもない、腹立たしくもない、ただ空っぽになる時間が急に襲ってくるだけ

昔、何度か扉を間違えそうになった瞬間があった

何時間も何日間もぼーっとして、これじゃだめだと思う気持ちがずっとあって、どうにかしたくて

なんとなく大丈夫そうだと思えた日、
重い腰をあげて開けた扉の先に、たまたま道が続いていたから私は今生きている

もし違う扉を開けていたら、扉を開けてみようと思うタイミングが違ったら。

道が途切れてしまうときって、意外とそういう瞬間なんだよね
思いもよらぬもの

でも今の私は生きていたいし、仕事もしたいし、もっと遊んでもっといろんな場所に行きたい
やれなかったことを全部やりたい
人生のすべてがどうでもよかった時期もあったけど、
今は違うと心から思える

絶対に扉を間違えたくない

だからこそ、この手に負えない憂うつが厄介だ
人生にそんな暇はないのに

……「暇」じゃないな
これも大事な時間なんだと、抱きしめてみるか

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