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年齢を重ねると失敗しにくくなるのではなくて、失敗を避けるようになったというだけの話

『年齢を重ねるほど、
苦労は買ってでもした方がいい』

若い頃の苦労は
買ってでもした方がいい。
良く耳にする言葉です。

ただ、脳科学的に見ると、
年配の人ほど、苦労は
買ってでもした方がいい。

人は年齢を重ねるごとに
いろんな知識を得たり、
経験を積んでいくことで、
人生の中で失敗することが
どんどん、減っていく。

ずっとそう思っていました。

『そう思っていませんか?』

ただ、脳科学的に見ると、
実はまったくの逆なんだそうです。

知識や経験を積むことによって、
失敗することが減るのではなくて、
ただ、単に

『失敗することを
避けるようになった』

ただ、それだけの話なんだそうです。


『以前はこうだったから、
 とりあえず、同じようなことを
 しておけば問題はないし、
 失敗することはない』

知恵や経験がどんどん、
ついていくと共に
選択の基準が失敗
しそうにないものを
選ぶようになっていく。

だから、当然、
失敗する確率がどんどん
低くなっていくわけです。

それが良い悪いの話では
ないのですが、
脳科学的に見ると、
それは一種の脳の中の
『前頭葉』の著しい衰えが
原因なんだそうです。

別の言い方をすると、
『未来』を想像したり、
構想する能力の退化。

年齢を重ねると、
多様なものの見方が
できるようになるという
メリットがある反面、
過去の経験からしか
ものごとを考えられない、
過去の延長線上にしか
モノゴトを見ることが
出来なくなってしまう傾向がある。

年齢を重ねれば重ねるほど、
その傾向はどんどん、
強くなっていく。

年齢を重ねるごとに
いろんな事を知るようになるから、
失敗が減るんじゃなくて
新しいことにだんだんと
挑戦しなくなるから
失敗しなくなる。

その一番の理由は脳の老化現象。

脳が老化すると
新しいモノを取り入れる事を
無意識のうちに拒むようになる。
脳への負担が大きいからです。

年齢を重ねた人ほど、
昔の曲や同じ曲を何度も何度も
繰り返し聴く傾向があります。

それは脳が無意識のうちに
負担を避けている
現象の一つなんだそうです。

若い人は新曲を
好んで聴くことが多い。

年齢を重ねるごとに
SNSや新しい概念、
機械などに苦手意識を
持ってしまうのも同じような理由から。

『歳をとると愚痴っぽくなる』

とよく言われますが、
これも、前頭葉の
老化現象によるものみたいです。

脳が老化してくると、
問題解決能力がどんどん、
低下していって、
問題が起こった時に
どうしていいか分からなくなる。

だからと言って、
起こったことを
受け入れる事も出来ない。

そこにプライドや
感情も加わってくる。

まさにいろんなモノの
板挟み状態です。

そのような状態になると
どうしていいか
分からなくなるので、
『愚痴を言う』
『相手を怒鳴る』
という行為になるわけです。

ただ、当然ですが、
愚痴を言ったり、
怒鳴ったところで
何かが解決するわけではありません。

むしろ、まわりの人が
どんどん、離れていったり、
愛想をつかれることになって
しまいかねない。

『愚痴を言わない』
『無駄に怒らない』
ようになるために必要なのは
普段から『考える』ことを
習慣化して、前頭葉を
活性化させておくことが必要です。

現代人は考えることを
しなくなって思考停止状態に
なっていると言われています。

店を探す時もスマホで検索。
他人がすすめるお店や
検索に出てくる場所にしか
基本的に行きません。

テクノロジーの『進化』と共に
考えるチカラはどんどん、
『退化』していくと
指摘する専門家の方もいます。

思考停止状態の人が
増えれば増えるほど、
人間をコントロール
しやすくなっていくから
いろんな意味で好都合です。

若さを保つため、
脳の老化防止ということを
考えれば、年齢がいけばいくほど、

『脳への負担、脳の苦労は
   買ってでもしなさい』

というのが正解と言えそうです。

好奇心旺盛でいつも、
イキイキと生きている人は
当たり前のように見た目も若くて、
肌つやも良い。そして、健康的です。
人に良い影響を与えることも多い。

美容や健康を保つために
必要なことの一つは
『脳へ負担』

新しいことをやればやるほど、
前頭葉は活性化すると
言われています。
同じようなルーティーンで
前頭葉が活性化することは
ないそうです。

苦労は買ってでもした方がいいのは、
若い人よりも、むしろ、
年配の人のようです。

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