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点と点を繋ぐと「縁」になる…Ep7  (言葉は生業)

ある始点は
小学1年生の
国語のノート

先生が
ノートを開くように言う

ノートを開くと
裏表紙に
きれいに並んだひらがな
気をつけ!しているように
並んでいる
すっきりして
気持ちいい
これは
五十音表…と言うモノ

ア・イ・ウ・エ・オ…

声に出してみる

音には「形」があることを
知った瞬間
「形」との出逢い
しかも
一つの音に
一つの形
…この規則性が
気持ちいい

横に読んでみる

ア・カ・サ・タ・ナ…

あれ?
アはずっと アー なのに

カはずっと カー じゃない
サはずっと サー じゃない
あれ?
あれ?
タもずっと ター じゃない
ナもずっと ずっと ナじゃない!!

なぜ
ア…だけが アー…なのか?
なぜ?
どうして?
いったい何だ?
なぜ
みんな…ア…に変わってしまうんだ?

カ…はどこへ行ってしまうの?
音は形になれないじゃない!

あー!!
これは!大発見!
秘密…にしておこう
世界中で
このことを
知っているのは
きっと
私だけだ
このことは
いつかきっと
誰かに
自慢しよう…
6才の私の考えと
閃き

この始点は
ずっと繋がって
私の生業へと
繋がる

この秘密を
ずっと温め
繋いで繋いで
私は
日本語を極める
ひらがなを紐解く
言葉の合成体の
文章を
綴る

そして
この「縁」は
言葉は
「生業」となった