どんな組織においても、時に「意思決定ができない（されない）、決められない（決まらない）」と感じられるケースや表面的事象として目にするケースがあると思います。

こういう時には何が発生しているのでしょうか？

今日は原因の候補になりそうなことをmemo程度にまとめてみます。

具体の状況と行き来することで、どの課題が強そうかが分かれば、その対処方法も見えてきます。

以下では6つの原因候補をまとめます。

🩺1. 限定合理性

「限定合理性」とは、リーダーやマネジャーが（たとえどんなに合理的に考えて行動を採ろうとしても）様々な制約条件によって完全に合理的な意思決定ができないことを示している。そのため、たとえば必要な情報がすべて揃わないまま、不完全な意思決定や誤った意思決定をしてしまうことがある。

🩺2. コミットメントのエスカレーション（立場固定）

リーダーやマネジャーは、たとえその決断がうまくいかなかったとしても、誤った決断にこだわり続け、軌道修正することが難しい場合がある。これは、より良い決断を下すことを妨げる可能性がある。

🩺3. 時間的制約

そこでは、リーダーは、必要な情報をすべて収集し、選択肢を十分に検討する十分な時間がないまま、外部からの圧力によって迅速に決断を下さなければならない。

🩺4. 不確実性

そもそも全ての決断は不確実性を有しており、全ての決断に100%の確信が持てる人はいない。自分の決断が実行された後でないと、その結果が完全にはわからないということ。そのため、決断を躊躇してしまうのだ。

🩺5. バイアス

確証バイアスのような "バイアス "が、リーダーがすべての選択肢を客観的に評価するのではなく、自分自身の先入観や世界観に基づいて決断を下す可能性があることを示している。

🩺6. コンフリクト

プロセスや解決策をめぐる組織内の "対立 "が、リーダーが誰もが納得する決断を下すことを難しくしていることに触れている。プロセスの対立とは、「解決策を見つける最善の方法についての対立で、他の人はより優れた解決策を見つけるために他の選択肢を探す」こと。人間関係の対立とは、「個人間の対立で、思想よりもむしろ人格に対する攻撃を含む、より個人的なもの」を指す。

参考
https://ecampusontario.pressbooks.pub/educationleadershipmanagement/chapter/8-3-challenges-to-effective-decision-making/
https://www.decision168.com/the-7-step-process-3-challenges-of-decision-making/
https://www.transpoco.com/blog/7-common-challenges-related-to-the-decision-making-process-in-fleets

感じたことのmemo

まとめた6つの要素を眺めながら、自分の携わっている意思決定はどうかなと、自己認識を書いてみますと、限定合理性・時間的制約・バイアスにはハマることが多いように思います。

• 限定合理性：これはよくあります。時間的制約との組み合わせで、限られた中で意思決定に必要な要素をアウトプットし切って、周囲と仕事をするのができていないケースがあり、そうであるが故に、意思決定の質やスケジュールに影響を及ぼしていたことはあると思います。

  • 自分への処方箋案💊：周囲を動かす時には、アウトプットイメージに含むべき要素を手前で共有するようにする

• バイアス：色々な情報（一次情報であれ、二次情報であれ）に触れる機会があり、かつ、仮説を立てながら仕事をするのは当然とも思うので、そことの塩梅が難しいのですが、バイアスかかった考えを持ちがちでもあるとは思います。これが「意思決定ができない、決められない」というケースになっていくのは、このバイアスに気づいて受け入れられずに意見同士が平行線を辿るケースではないかと思います。

  • 自分への処方箋案💊：確証バイアスを持っていることを認識して、より多様な視点での考えに耳を傾ける

📓この記事について

株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
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