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人生初のヒッチハイク


ウズベキスタンからタジキスタンへ

この記事で書いた通り、サマルカンド滞在2日目に思い立って、車で2時間でいける東に位置する隣国タジキスタンに足を伸ばしてみました。その道中で、思いがけず、ヒッチハイクをすることになってしまった、そんな話を自戒の念を込めて書きたいと思います(とはいえ、原因云々とかは、省略します…)

人生初のヒッチハイク

ウズベキスタンから近いタジキスタンの都市ペンジケントへの道中にサラズム遺跡という世界遺産があります。タジキスタン初の世界遺産であり、紀元前4,000年~3,000年の時点で中央アジアに人々の集落があったことがうかがえる遺跡です。

折角なので寄ったのですが、タクシーを降りた時に、通信手段も現地通貨も持ち合わせていないことに気づきました。通信手段も現地通貨もなければ、ここからペンジケントに向かう手段がない。急いで、タクシーの窓をノックして、同乗していた青年と話すが、話が通じない。有無を言わさず、タクシーにもう一回乗りペンジケントに行けば良かったのですが、なぜか好奇心が勝り、遺跡で降りてしまいました。

こうなると、周りになにもない遺跡に、通信手段も現地通貨も持たない日本人がぽつんと立っている状況が出来上がりです。

とはいえ、国境から乗ってきたタクシーは去ってしまったし、今から何かできるわけでもなさそうなので、遺跡散策を開始。若干、投げやりになっていたので、写真はあまり撮影しておらず。

博物館の入り口。閑散期なのか、左右や2階にある展示場は全て電気なし。
ひとしきり回ったあと、ペンジケントへの行き方を思案中。前の椅子に受付がいたが、タジク語の翻訳アプリをいれておらず、意思の疎通ができずタクシー手配してもらうのは断念。
国境からの道沿い
まっすぐ行けばペンジケント。国境からの車が通る道なので、ここでひたすら手を降ってヒッチハイク。
交通量はそこまで多くない。15台ほどスルーされた後、停まってくれたベンツ。本当ありがたかったです。

タジキスタンでベンツということは、裕福なのでしょうか。何より心が温まったのは、下車時に、お金(ウズベキ通貨だけど)を渡そうとしたら、「そんなの要らないよ」と決して受け取ろうとしなかったこと。

経済的に裕福でない国(むしろ定義的には貧困)なので、日本人を車に乗せて、お金を要求する、ということもできたはずなのに、そんなこと彼らの頭には毛頭ない純然たる親切心からの行動に、助けられました。

こうやって海外で親切にふれると、日本でも海外の方に親切にして楽しんでもらいたいなと思います。海外旅行の魅力の1つは、こういう親切心に触れられる原体験ができることだと思います。(とはいえ、今回は、自分の不注意だった為、気をつけます)

このように、親切の連鎖が繋がっていけば、世界はもっと平和になるのに、と思います。

めちゃくちゃ美味しいサモサ

無事、ペンジケント到着。乗せてくれた青年たちに、丁寧にお礼を告げ、降車。恐らく、町の中心部におろしてくれたぽい。まずは、現金ということで、銀行ぽい建物に入ったらビンゴ。建物に看板がないので、一発目であたって良かったです。
現金確保後、安堵したところで、お腹が空いてきた。ぶらぶらしていたら、香ばしい匂いが。
覗き込むとサモサの屋台でした。トップ画像は調理方法で、釜の中に貼り付けて焼いていました。
一番奥の席で待つ。この間に右の売店で水を買うが、現金の読み方がわからず悪戦苦闘。現地の人が、唐突にお金を出してくれて、去っていきました。お金を返そうと思ったが、颯爽と立ち去ってしまった為、大声でThank youと伝えるのみになってしまった。
注文時がちょうど焼き始めた頃だったので、1時間くらい待ち、ようやく出来上がり。
具材は、肉とたまねぎ。美味しすぎてリピート。確か、1個15円。

この後、市内散策し、ウズベキスタンに戻りました。

滞在時間6時間程度と短かったですが、好きになるには十分でした。今後は、首都ドゥシャンベにも行ってみたいので、キルギス→ドゥシャンベのコースとかありなのかも。

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