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航空イノベーションアカデミーに参加してきました!

先日、久しぶりの土砂降りのなか、とあるセミナーに参加した。
それが、こちら。”航空イノベーションアカデミー”だ。

近年「空」の産業は変革の時期を迎えている。ドローンや空飛ぶクルマといった次世代モビリティの登場はもちろん、旅客機も”脱炭素”というトレンドに合わせて変化が求められているし、空の産業は「防衛」までカバーしており、国の経済状況や安全保障とも密接に関わっている。そんななか、日本の航空機産業に携わる多種多様な業界の若手担当者を対象に、これまで日本の航空機産業に携わってきたベテラン講師陣が講義を行い、参加者らとパネルディスカッションをする時間もある。知見を深めるだけではなく、同じ業界に携わるなかでコミュニティを広げていく、というのも狙いの一つだ。

僕は、たまたま研究会の先生に紹介していただき、研究だけでなくインターンシップでも”ドローン”という切り口で携わるなかで、航空産業についても触れる機会があったことから参加を決めた。(学生は1万円で参加できる!というのに惹かれたということもありますよ。。。笑)実は、インターンシップでドローンの運用構想を考える際、よく同じチームの上司の方と議論するのだが、いわゆる有人機の世界の知識も、所々で必要になってきていて調べたり勉強したりしていた。
このセミナーには、同じく航空業界に興味を持っていて僕よりも詳しい研究会の先輩も一緒に参加することになった。
全10回に加えて最終発表会が1回。かなり充実したカリキュラムが組まれていて、各回とも豪華な講師陣。ドローンについての回も含まれていた。


会場に入ると、スーツ姿の方ばかり。
学生はパッと見た感じ、僕と先輩だけ。
初回の今回は、経済産業省の担当者からお話があり、日本の航空機産業についてこれまでの動向を振り返り、今後の展望について知見を深めるというテーマだった。
時々ニュースになっていたMRJの開発裏話、背景、日本と海外の航空機産業の比較からわかること、民間機産業と防衛事業の違い、など話は多岐に渡った。
業界のむずかしい話が続き、必死にメモをとってみたが、正直わからないことも多かった。当たり前ではあるが、まだ社会人ではないし航空機産業に触れてきた経験もあくまでも興味程度なので、専門用語や前提とされている業界のシステム、背景などどうしてもついていけないところはある。

それでも、ドローンの開発メーカーでのインターンシップ経験は役に立った。
インターンではドローンのレベル4飛行に向けた型式認証を取るプロジェクトに携わっていたため、MRJの型式認証の話は通じるところがあり、非常に勉強になった。2時間、ほぼメモを取り続け、ワード7枚分にもなった。その中から、印象に残った講師からの熱い言葉を少しここに書き残しておきたい。

航空機産業はできるかできないかじゃない。やるかやらないかだ。産業として、時間軸を決めて将来像を描いてみる、それを紙に落とし込んでみて、関係者と意見交換をして共通認識をつくり協働する、あるいは働きかけた人に影響を与える、それが必要だ。

”完成機開発は認証が全て。開発=認証、技術力があるということと認証がとれる、ということは全く別物だ。使えるものを全て使う必要がある。(認証ノウハウを持つ主体をどう巻き込むか。)持っている技術力を認証に繋げる努力をやったほうがいい。”

今回の話を聞いて、やはりつくづく感じたのは航空機産業という規制産業のなかで、新しい道を築いていくことの難しさだ。機械全般は、なにかあったら止まるものをつくればいいが、飛行機だけは何があっても止まらないものをつくらなければならない。ドローンも同じで、インターン先の上司の方が「飛ぶものを作るのは簡単かもしれない、だけど絶対に落ちない機体を作るのは非常に難しい」とおっしゃっていたことを思い出した。


たった2時間であったが、非常に得たものは大きかった。
これが、毎週、あと9回続く。
結構タフだなあと思ったけど、せっかくの機会なのでしっかり勉強したい。
今回は、参加者の都合もあって、参加者の自己紹介がなかったのだが、来週以降あるようなので、”学生”という立場をうまく使って、覚えてもらって、色々意見を出したり質問したり積極的に参加していきたい。

とりあえず、大学の生協に行って名刺を用意します。笑


次回以降についても、できるだけフィードバックしていきます!


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