■4月4日
　4月に入ってからずっと体調が悪い。泣いてばかりの毎日。家族のトラブルがあり、謝らない父、ことの大事さがわかっていない母、いつも苦しい思いをするのは私という構図。10年前から変わらない。あの人たちは帰るつもりがない。

■4月6日
　朝ドラ『虎に翼』を見て、号泣する。話題になっていたものだからつい見てみたら、何年ぶりだろう、朝ドラを見ようと決める。

■4月9日
　めちゃくちゃつらい校正の仕事が終わった。指が痺れ、皮が剥けるほど書いた。

　久々に夜映画に出かけるが、『パストライブス』はおもしろくなかった。レビューサイトやXを見てみると8割絶賛されてる感じだったので、また私の感性がちがう方向を向いている。肉厚な人生経験がほしい。

■4月10日
　仕事がないので家のことをやる。買い出しに阿佐ヶ谷に出かけたら、スーパーの男性店員に嫌な態度で接された。もしも私が筋骨隆々180センチの男だったらきっとその態度はしなかっただろう、という悪対応だったものだから悔しくて、そのままピアスを開けに皮膚科に行った。強くなりたいと願う気持ちを身体改造に繋げるのも悪くないかもと最近思う。

　夜は春巻き。宇多田ヒカルのアルバムを聴いていた時、パートナーが気持ちよさそうに歌ったのがトリガーになり、パニックになった。父親が、周りがどう思うかなんて気にせず、高音の歌謡曲を下手に歌ったことが思い出され（つまり男性が出せないような高音を、男性が無理やり歌う苦しそうな声がトリガーだった）子供の時父親に「嫌だ、聞きたくない、やめてほしい」と言えなかったことなどフラッシュバックして私のインナーチャイルドが泣いた。恐るべし境界性パーソナリティ障害。
　しかしパートナーとふたりで陽気に歌ったり踊ったりするのが今後できなくなるのはとても悲しいので、来週のカウンセリングで心理士に相談しようと思う。

■4月11日
　朝一件だけ仕事。午後「連載原稿の打ち合わせをしたい」とクライアントからメールが来ただけなのに、嫌な気持ちがむくむく湧き上がり支配されてしまう。大したことのない連絡なのに、この世の終わりみたいなネガティブな妄想をして自分を苦しめてしまうのをもうやめたいのに、なかなかできない。ああ認知の歪みよ。
夕飯はおいしいパセリカレーをつくる。共同親権には反対。

■4月12日
昨日のパセリカレー残ってるから夕飯それでいいかな？と聞くと、むしろうれしそうな顔をして「楽しみができた」と言いパートナー氏は会社に行った。こういうところがこの人の好きなところだなと思う。

■13日
YouTubeでアメリカの音楽フェスCoachellaを視聴。ブラーが「Girls & Boys」を歌ってて、改めて歌詞の意味をしみじみ聴いたら、なんてクィアな曲なんだと勝手にエンパワメントされる。

“女の子みたいな男の子を好きになる男の子みたいな女の子、女の子みたいな男の子もいるし男の子みたいな女の子もいる だからみんななりたい人になって人を愛するべきなんだ” みたいな感じの歌詞。

◼︎4月15日
　先日気に病んでいた連載原稿の打ち合わせをしたが、私が想像したような最悪の事態は起きなかった。ほらね、また妄想だ。でもこうやって「（想像した悪いことが起きなくて）大したことなかったね」という経験を積み重ねていくのが大事らしい。カウンセラーが言っていた。

■4月17日
　昨日まであんなに仕事がないと思っていたのに、急に大型本のライティングの話がきた。どきどきするけど、やりたいと思えた。やってみようかなと思ったので引き受けた。映画『カラオケ行こ！』がおもしろかった。

◼︎4月19日
　カウンセリングの日。認知行動療法を粛々と。

■4月23日
　例の大型ライティングの仕事相手、どうやらポンコツらしいことが判明しつつある。原稿の資料が来ない。約束を守らない。つまり作業できない。フリーランスは毎回仕事する相手が違うので、担当ガチャに外れることがたまにあるんだけど、今回は見事にガチャに外れたらしい。

◼︎4月24日　
　原稿の資料が来ない上にメールの返事も来ない。
　いろいろしんどくて、ずっと欲しかった本を買うことにした。『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』という日記の本。注文したらすぐに届かないということだったので、さらに近所の本屋に行き『作りたい女と食べたい女』と『幸せは食べて寝てまて』を買った。二つとも読んだことある漫画だし、なんならKindleに入ってるんだけど、こうやって紙で集めるという行為が自分にとって癒しなのである。

■4月25日
　全然資料が来ない。本当にやばいやつなのかも。舐められてるとしか思えなくなってきてイライラ。

　ミン・ヒジンが会見。ハイブとの対立でNewjeansたちが心配。LeSserafimのサクラちゃんも会見でたくさん名前を出されて（関係ないのに！）心配。
　K-popは大好きだけれど、働き方には疑問がずっとあって、2年間お休みがないとか、カムバックの時期は睡眠時間が全然取れないのが当たり前だとか、プライベートすべてを捧げてアイドルしなきゃいけないのかとか、今回の件も大人たちの勝手なビジネスに10代の女の子たちが振り回されている構図に他ならず、悲しい気持ちになる。どうか女の子たちが、今日も元気でご飯を食べてぐっすり眠れますように。
　夜、LeSserafimのユンジンがつらい目にあう夢を見てうなされる。

◼︎4月26日　
　パートナーが会食。いないとこんなに暇なんだなーと思ったりするけど、ふだんは一人で過ごすのが得意なので気持ちがやっぱり沈んでる。
　資料は相変わらず来ない。ポンコツ編集は謝ってきたが。

◼︎4月27日　
　ちょっとだけ原稿はきたけど、約束と違う状態でゴールデンウィークに突入。GW休みたいから作業進めたかったんだけど！結局今週は作業できなかった。こいつは「明日送る」と言って、送ってきたためしがない。

　朝から台所をピカピカに磨く。前は、家事料理ができることを疎んでいたのに、いまは家事ができる自分がかっこいいと感じるし、ピカピカに磨いたほうが自分も気持ちよくなれると思っている。占いの原稿の仕事をよくやるようになったからかもだけど、やっぱり掃除は運気を上げるみたい（占いは信じない派だけど）

　土曜日は朝昼ごはんを作って、有吉の壁をティーバーで見る。高円寺は大道芸を開催してたけど、今回は見なくていいやという判断で東中野へ。サウナ兼銭湯に行こうと思ったそばから、お腹を壊してしまう。こんなに春めいた天気なのに、どうやら冷えたらしい。色々調べたら内蔵型冷え性かもということがわかった。手足は暖かいが、お腹を触るとびっくりするくらい冷たかった。冷たい食べ物が大好きだけど、今年の夏からはホットの飲み物を飲むようにしようと思う。

　パートナー氏、仕事のトラブルが発生し、ポレポレ東中野の喫茶店に入る。適当に本を読んだりして、その後、ビリヤニを野獣のように喰らって帰宅した。
　今日は時間の流れがゆっくりながれている感じがして、もう今日だけがGWだよと言われても全然いいよ！と言ってしまえるくらいの充実さだった。まだまだ休みがあることがうれしい。なんだか労働も頑張れそうな気がする。ポンコツ編集はクソ。

　弟が、母親に「お姉ちゃんの病気のことをなかったことにするな」と怒ってくれたと一報。「俺は上っ面の今の家族が大っ嫌いだ」と言ってくれたとののと。私たちがまともな大人に育つほど、人間としての親のおかしさに気づいていく。修復はもうできない気がする。

　ルセラのサクラちゃんがイベントを欠席したと聞いて、また悲しい気持ちになる。

■4月28日
　大好きな上野で買い物。買ってきた揚げ物でフライ定食を作って食べる。

　受けた仕事に（ポンコツ編集に）苦しめられ、送る送る詐欺をされながら、最低限送られてきたこと。まだモヤモヤしている。顔も合わせずに仕事をすることがいいとは思うけれど、今後はもうこの人とは仕事したくないなぁ。メールの誤字脱字からもポンコツさがわかる。

■4月29日
　冷え性とメンタル改善の目的で薬膳の本を買う。今日は10時まで寝た。
　ポンコツ編集、もしかしたら資料を本当に送りたくても送れないなにか理由があるのでは？と心配になってきた。同じようなことで悩んでる友達がいる。彼は、できることがキャパを超えるとパンクする、並行していろんなことをできない、なのに完璧主義……。私もこの業界10年目だ。少しは多めに見てやろうという気になってきた。