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言葉のチョイスが心を掴む人たらしの極意

たまには明るい話を書いてみたい。


今日は死にそうになりながらもパートへ行った。
パート先では子供が居ないのは私だけで、他のパートさんは子供がいる。

今日のシフトは年配チームが多く、お子さんは成人済みもしくは高校生。

私は歳上の人の方が落ち着いて喋れる。

Yさんはおっとりしていていつもニコニコしている穏やかな人。

Mさんは真面目だけど所々に面白みがあり、ユーモアのある人。

お昼休み、喫煙所から作業場に戻ると2人が世間話をしていた。

途中から聞いていたので全容はわからないけれど
どうやらMさんの娘さんが彼氏に浮気をされたらしい。

相当腹が立っていた様で
Mさんは娘さんの彼氏を呼び出し
「そんなに自由にしたいならもっと自由になる方法があるよ」
とやんわりオブラートに包んで別れるよう促していたらしい。

そして、
「娘を悲しませるのは絶対に許さへん」
と彼氏に対して強く言ったようだ。

その後の彼氏の反応までは話していなかったけど、Mさんの言った言葉から強い意志が見えた。

この
「娘を悲しませるのは絶対に許さへん」
という一言を聞いて、自分の置かれた現状のせいでちょっとだけ涙が出た。

強い口調でありながらも、娘に対する愛情がしっかりと伝わってきた。

もちろん涙はバレていないし、Mさんは私の現状なんて知らない。


それでも実母に言われたような、どこか安心した気持ちになった。今の私が欲しい最大の愛だった。

そりゃそうだ。腹を痛め、必死に育てた我が子が辛くなったら私だってそれくらい言うだろう。


パート先の人というだけでプライベートで会ったり、連絡をやり取りする事なんて全くない関係性の相手の一言がこんなにも私の助けになると思っていなかった。

勝手に心の中でお守りにしようと思う。

それにしても不意打ちであれはズルい。
基本的にスタンドプレー主義の私だけど、重そうな物持ってたり、キツい作業をしていたら気になってしまう。

私に向けてない、たまたま聞こえた一言でも
発言によって印象がこんなにも左右されるんだと改めて思った。

言うべき相手
タイミング
場所
言葉のチョイス
声のトーン

こういうのがカチッとハマるとグッときちゃう。
そのグッと来るもの、相手が自分に望んでる言葉
を適切に繰り出せる事が人たらしの極意なのでは?

そしてガッチリと心を掴んだら後は自分のペースも織り交ぜつつやり取りできるのは最上級の人たらしだと思う。

前に記事にも書いたけど
ヒルクライムの「大丈夫」という曲のカラオケで泣いた話をした。
後から歌詞を検索したら

「歌詞が浅い」
「単純」
「ひねりがなさすぎる」

などとyahoo知恵袋に書かれていて酷評だった。

本当に辛い時、歌詞の意図を理解するのに時間がかかる歌詞よりも
どストレートに綴った歌詞の方が理解しやすい。
正しく、心に染みるというやつだ。

あれもマスターが狙って歌ったならとんでもない人たらし。

きっとMさんは知らず知らずに私を懐柔させてしまった。

やるなぁ。

脱線したが、
適切なタイミングで放つ、わかりやすい言葉は人の心を打つという事を言いたい。

逆に、人の心に傷を残すのも
最悪なタイミングで放つ、簡単な言葉なのかも知れない。

そう思うと日々発言には気をつけないとと思った次第です。

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