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ビビり散らかしマン


またカムバをすっぽかしちまった。

SEVENTEENTH HEAVENの時はシンプルに本当に忙しかったのだけど、今回はそういうことでもない。
カムバ日は情緒の置き所がわからず映画をはしごし、帰宅して疲れ果てて夜遅くにMVを確認。
ふとした心の荒みでTwitter一時休止、音楽番組もソウルコン映像もパフォーマンス動画は一つも見ていない。だからまだマエストロフル尺の振付を知らない。
同じようにゆっくりと追うCARATさんもたくさんいると思う。ただ私はその人たちのように自分のペースでゆっくり推し活、というスタンスにも腰を落ち着けられない。罪悪感がつきまとう。投票離脱してすみません。

このビビり散らかしはそもそもソウルコンから始まった。仲の良いFFがたくさんソウルに行っている。みんなもうマエストロを知っている。オレは金がない。行けるはずがない。
どうせソウルコンを知れないのなら、何も触らないままにしておいたほうがよいように思った。部分的に知るより、完全に未知のまま取っておいたほうが完全だから。シュレディンガーの猫みたいなもので。

休んでいる間何をしていたかというと、ビートルズを履修していた。めちゃくちゃ面白い評伝本1冊に記録映画3本。マエストロしか聴いてなかった(インターバルは入れてたよ)1週間の反動で、その後の1週間はほぼビートルズしか聴いていない。4人全員、特にジョン・レノンにビシバシ影響を受けながら、リンゴ・スターのほっぺたをモチモチして元気に暮らしている。かわいいね。お餅がおるね。


全員で あのジョシュア をやっている写真

自分のペースで本を読んで、自分の裁量で履修していくのは心地がいい。これ以上詳しくなろうとも思わないので、もし今ビートルズファンの人に突撃されたらオレは全部放り出してポコポコ殴り飛ばしたあと走り去ってしまうだろう。ジョンのように。ノoLoし ←これは今即席で作ったジョン
世間的にビートルズが何者であれ、この1週間はワタクシの聖域ですから。

Twitterをお休みした主な理由の一つなのだけど(もう一つは怒涛の供給と投票から逃げるため)、4月からGWにかけて映画を観まくっておりそれをツイートしていたところに、その映画私も好き!/いいチョイスですね!といったリプライが2つついた。(1人が原因ではないということは強調しておきたい。その人のせいにしたいわけではないので。) まだジョン・レノンを降霊させていないオレはこう思った・・・
私は初めて観たんだからその映画がいいかどうか予めわかってるわけなくない!?いや、観てみてまあ好きだったけど!なんかこう、あまりにも私と距離のある立場から共感を求められていて、「そうなんですね〜」しか言えねえ!しかも頼んでないし!

そのうちの1人はマエストロティザー1に対する感想が私と真逆だったこともあって、なおさら「あなたの"好き"に共感できるわけなくない!?」になった。
そりゃ「好き」ではあったけど、多分、てか間違いなく、あなたの「好き」とは違う。同じ映画を観ても視点は人によって千差万別なので、全く同じ映画を観ているとも言えない。その違いを無視して「好き」の一言で括るのは暴力的だと思うんだ。これって同ペンとの関係むずかしー問題と似ていると思うんだけど。

相手に悪気がないのはわかってるんだけど、私の鑑賞体験を無視して自分語りを始められたように感じた。そりゃ同じ映画を観た人に「どう思った?」とは聞きたいよ!実際にこないだFFさんと一緒に映画を観て、その後話して、視点の違いが面白かった。私が知りたいのはそこなんだよ。最初から共感を求められたら、もうこっちが適当に合わせるしかないじゃない。そうやって、私自身が私の鑑賞体験を雑に扱うしかなくなるじゃないですか。

リンゴ推しの人だってそう、リンゴのドラムプレイがかっこよくて好きだという人もいれば、私みたいにひたすらモチモチしてる人もいるわけじゃないですか(?)。ジョンにだって心底心酔してる人もいっぱいいると思う、けど私はそこまでではない。でもそういうガチな人の圧倒的な感情を前にして、ワタシはオレの感情を引っ込めてしまうワケ。つまらないものでしゅ…と。悪い癖。
だから、それがどんなにくだらないものでも自分自身の感情を完全なまま保護できるように、できるだけガチ勢とは関わりたくない。
ビートルズの楽曲だって、名曲もどれも好きだけど、再生ランキングで下から数えたほうが早くて評伝本でもあんまり評価されてないある曲がすごく好きになって、ずっと聴いている。けどそれがどの曲なのかは教えてやんねー。私が選んで聴く限り、これは私の曲なので。
そうやって、「私はこれ」と私の輪郭を確かめていく作業を延々とやっている。

そこに水を差されると何が起こるかというと、ワタシはワタシをピュッと消す。感情、無。何を見ても「ワ〜良い( ◠‿◠ )」としか思わない。喧嘩したくないので・・・。
ただ、見方や考え方の違う人の話を聞くのは新しい発想や感情を知ることができるので大好き。だからみなさんは遠慮なくしゃべってほしい!聞きたい時はこっちから聞きに行くし!

なんだけど、どうも世の人の会話の動機は私とは違うらしい。私の話は聞かない、あるいは聞いても全部「わかる〜!」と共感に持っていく人が圧倒的多数。わかるわけないやろうが。あとすぐに「私の場合は〜」と自分の話に切り替えて、深掘りしない人ね。ニャ〜私には興味ないんだなと思う。しっかり聞いてくれる数少ない友達たち、ほんとにありがとネ。
(ここで私の会話の動機に「わかる〜!」となった人!つるし上げてもいいですか?私が満足する会話を提供してから言え。おしゃべりなお口ね!)

会話で満たされる機会が少ないぶん、一人で映画を観たり、本を読んだり、音楽を聴いたりする時間は良いわね。自分との対話というやつね。そしてそれでも他者との遭遇を求めてしまうんだなぁ、この愚かな生き物は。そうして失望してまた一人でなんか見て、飽きて誰かに会ってうっすら失望して、の繰り返し。本当に人間は愚か。
でもジョン・レノンが終生愚かすぎる(褒めてる)ので元気が出た。このように生きる。

今はもうバーノンさんを見て「好き」に自分をまとめ上げてしまうのも嫌なので、バーノンさんを見ても何とも思わない。逆張りというやつ。本当に何とも思わないんだけど。
でも昨晩はやっとナラリのMVを見て、見ている時は「チーム曲なのにめっちゃ金かかってる〜 ウチらの出した金がこれに化けたんやな〜」としか思わなかったのだけど、そのまま寝たら夢にバーノンさんが出てきた。バーノンさんは人工芝の上にぺったりとお尻をつけて脚を伸ばして座っていて、何かをじっと見ていたのだけど、私が歩いてくるのに気づいて視線をこっちによこした。私は隣に座りながら「What did you look at?」とたどたどしい英語でたずねた。バーノンさんは答えなかった。その代わりに、隣に座って見上げると、墨で描いたような大空のご来光が見えた。
その前には私が山田涼介になって相棒を騙して逃亡する夢を見ていた。もっと言うと、前日には私が松村北斗になってもうすぐ死んでしまう夢を見ていた(これも久しぶりにステージの映像を見たため。山田涼介は知らない)。自担勢揃い。

目覚めている間は感情を誰にも奪われないように押し殺すから、凝縮されたソレが寝ている間に表出するのだろう。私が最初にバーノンさんへの感情に気づいたきっかけも突然の夢だった。感情を言葉にすると嘘になる。誇張されたり均されたりする。言葉でない領域で形になるものがマジなんだと思う。それくらい侵食してくるのが、彼らが自担である証左なわけ。

あなたも推しを夢に見ますか?
そうですか。よかったですね。


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