本物のノマドとは~明日山梨県に引っ越せますか?
ノマドという言葉を最近よく目にします。これ流行っているんですか?
ノマド〇〇が多いように感じるのですが、いつごろから言われるようになったんでしょうかね。
わたしは生い立ち上、現実世界からだいぶ逃避していて、最近ようやくもどってきて、巷でノマドとよく使われているのに気づきました。
このノマドですが、
「どこでも仕事できますよ」「どこにでも移住して働けますよ」というニュアンスで使われているのかな。
ご存知のとおり、ノマドとは遊牧民(何を思ったのか、ノマドとはゆうびんきょくと打ってました。なぜに・・・)
羊やヤギを飼って遊牧生活、時季がきたらまた別の土地へ。定住していないので住所不定です。家畜を売って生計をたてますので、ある人はお祭りの時期に首都へ出かけ、自慢の羊を売るのです。売ったお金で1年間暮らす人も多いです。
ノマド感覚があらわれているエピソードを1つ。
ノマド感覚の真のモンゴル人は、明日にでもすぐに山梨県に引っ越せます。
私が関東で生活していたときに出会ったモンゴル人はまさにノマドでした。
彼には毎週モンゴル語を教えてもらっていて、よく連絡をとりあっていました。
ある時、いつもどおり家を訪ねようと思い電話すると
モ「おー、Rokotaか。どうした?」
R「きょうもモンゴル語教えてもらえるかな?」
モ「あっ、ワシいま山梨県にいるんだけど」
R「えっ?富士山見に行ってるの?」
モ「いや、引っ越した?」
R「・・・はっ?いまなんと?」
モ「2,3日前にさぁ、仲間からいい仕事があるから山梨来ないかって言われたから昨日引っ越しちゃったよ。ははは」
R「えぇぇ~」
このあと彼は、再び戻ってきました(やはりノマドの血が騒ぐのか)
真のノマドはあれこれ考えずに、すぐに移動します。いや、ほんとに。
この人は親族が遊牧民だったから、よけいに行動が早かったです。
わたしはその当時、モンゴル人がどういう気質かを、まだ十分に理解していなかったので衝撃的でした。いまでこそ、モンゴル人がある程度知名度をあげてきたので、遊牧民の生活も知られていますが、当時は周りにはあまり情報なかったなぁ。モンゴル語の本なんか1、2種類しかなかったですもん。いまはどうなのかな?
明日山梨県に引っ越せるぞ!というそこのあなた!
もうあなたは立派なノマドです!
おしまい
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