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ぽろぽろ

布団からこぼれる
それを追いかけて手を伸ばすと
新たに手もとからこぼれた。
手もとからそれ以上こぼれないように
身動きせずに抱える。
でもしかし、視線は手もとではなく、こぼれたものに向かっている。
溢れるほど沢山あってこぼれたのではなく
自分の手が小さすぎて持てるものが少ない。
視線を手もとに戻し、大事に布団に包むように温める。
こぼれたものは誰かが拾うだろうか?
そんな考えがよぎった。
それとも、誰にも拾われずポツンと取り残されているのだろうか。
恐る恐る目をやると、そこには小さな芽が出ていた。

小牧さんの企画に参加させて頂きました❣

自分で書いといてカテゴリーが分からん笑
童話ちっくな夢うつつワールド的な何か🌌💫




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