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家の塀を作り直す前作業

今日は塀の解体工事をした。業者に頼まず、自分たちでやった。

もともとうちの塀の半分は、父の手作りである。

家を新築した時、外構工事にまあまあお金をかけたので、塀を作るのを諦めた。ブロックの基礎はあって、その向こうは裏の家への通路だから、それほど困ることはないだろうという目論見だった。

しかし、父母には塀が必要だった。3年間両親と同居した。庭作業が多かった父母は、その通路を通る人の視線が気になったのだろう。勝手に木の板を渡した塀を作ってしまった。

父という人が大工というわけではないのだが、そういう造作が玄人はだしで、勝手になどと言うのはもったいないほどのものを作った。隣家のご主人がちょくちょく見に来ては、褒めちぎったとのことだから、身内のひいき目ではないのは確か。

娘の私がやったのは、その木の板にペンキを塗ったくらい。2、3年後には補修だと言ってまたペンキ塗りをやっていた。今度はひとりで。なんともマメな親父だ。

その親たちが出て行って、3年になる。もちろん私たち夫婦は補修のペンキ塗りなどしなかった。そうしたら、木の板ですから、傷んで何枚か外れてしまった。歯っ欠けみたいにところどころ隙間ができて、困ったことになった。

修理するには、他の板も全部外して、根本的な治療が必要で、素人夫婦は二の足を踏んでいた。

コロナも落ち着いて、また家に立ち寄るようになった父に相談をすると、その時は黙って帰って行ったが、何ヶ月かして、塀を直してやるとのお言葉を頂いた。

来週の週末に材料共々両親を迎えに行くことになった。今度は金属製の塀にするとのことで、かなりの重量のブツを軽トラで運ばなければならない。父母共に運転はしないので、夫婦2人でドライバーのお勤めである。

ただ同然で塀を作ってもらうのだから、文句の言いようもない。

昨日になって、古いのを外すのが手間だからやっといてくれ、と来た。はいはいと二つ返事で受けて、今日の朝から取り掛かった。

2時間ほどで、これは重労働だよと愚痴がこぼれる。ネジや釘など金具類が錆びて回らない。無理にひねるとねじ山がなくなってしまう。

作業効率は悪いし、そういったDIY的作業が苦手のダンナはすぐに及び腰になって、休憩ばかり繰り返している。

地道な作業は得意の方の私も、握力に限界が来てうんざりしてしまった。

クレ556を吹きかけて、ランチに行くことにした。野菜たっぷりのチャンポンを腹一杯食べて、エネルギーチャージして帰ってきた。

結果的に大正解。

さすがクレ556!

くるくるとネジが回り、どんどん解体が進んだ。1日仕事を覚悟したが、14時前には終了。日曜日の午後をゆっくり過ごすことができた。

この教訓は、行き詰まったらがむしゃらに進むのをやめて、引き返したり、視点を変えてみようということだ。猪突猛進よりも早い道のりが見つかる。

取り外した塀の山を見せれば、父も納得するだろう。さて、来週も引き続き、塀の造設作業に汗を流す予定。今度は半永久モノになるという。よかったよかった。

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