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完全攻略も可能!? Wordle力を劇的にアップさせたい人が知っておくべき「ただ一つの英単語」

皆さんこんにちわ、こんばんわ。作家・ライター・名古屋めし料理家のSwindです。

突然ですが、「Wordle」というゲームをご存じでしょうか?

Wordleは簡単に言えば「5文字の英単語を当てるゲーム」。自分が入力した単語に応じて出てくるヒントを手がかりに6回以内に正解の英単語を見つけるという推理ゲームの一種です。

SNSとの連動機能が追加された昨年末あたりから注目を集めるようになり、今では多くのプレイヤーが参加しているwordle。毎日午前0時になると新しい問題が出題されることもあり、Twitterのトレンドに「Wordle」が入ることもしばしばあります。

私も時流に乗ってwordleを楽しんでおり、かれこれ50回以上チャレンジしています。

ちなみに50回プレイ時点の結果がこんな感じ。

50戦49勝!

50回のチャレンジで失敗はたった1回のみ! 出題単語によっては運が絡むパターンもあるため、この結果は実質ほぼ全勝といっても過言ではありません。

では、私の英語力が特別高いのかというと全然そんなことはありません。むしろ中学校レベルの英単語すらすーっと出てこないレベルだったりします。
そんな薄っぺらい単語力な私でも、wordleでは50戦49勝というほぼ全勝することができます。

それはなぜか。

実はWordleを解くためには「英単語力」じゃない別の重要ポイントがあるからです。

ということで、今回は「Wordle」を「単語力を強化せずに」劇的にアップするためのポイントと、「たった1つだけ知っておくべきwordle最強の英単語」をお話したいと思います。
少し長くなりますが最後までお付き合い頂ければ幸いです。

まずは基本ルールのおさらいから

Wordleのルールはとてもシンプル。最初は何でも良いので思いついた「5文字の英単語」を入力します。すると、一文字ごとに「使われていて、場所も合っている」「使われているが場所は合っていない」「使われていない」が判定され、結果が表示されます。

例えば最初に「QUEST」と入力すると、こんな感じの結果がでます。

灰色マスは「使われていない」、黄色マスは「使われているが場所は合っていない」を表します

これにより「Q・U・S」は使われていない、「E・T」は使われているが場所が違うということが分かります。
なので、これを手がかりに「EとT」がそれぞれ違う場所で使われている単語を推測し、2手目として入力します。例えばこんな感じですね。

緑マスの「E」は2文字目に使われていることが確定

これによりEが2文字使われていることが確定しました。また、「D・A・H」は不使用、Tは4文字目にも使われていないので「1文字目か3文字目がT」という所まで推理できます。

あとはこれを繰り返して6回以内に単語を見つけることが出来ればWin=クリアとなります。

ちなみにこの3手目までの状況であれば4手目に入る単語は1つしかありません。みなさん、何か分かりますか?(答えは末尾にてご確認下さい。)

初手の単語をどうするか問題

このようにシンプルなルールで楽しめる単語推理ゲームのWordle。黄色マス・緑マスはもちろん「黒マス」になったアルファベットも重要なクリアのための手がかりとなります。
例えばちょうど50回目のチャレンジとなったときにはこんな感じになりました

初手と2手目合わせて黄色マスがたった1つ。しかし逆に言えば2手目までで「9文字が使われていない」ことが確定します。
そこから残った文字+黄色マスの文字を組み合わせて推理することで3手目では緑マス3つに。ここまでこればかなり絞り込めて無事4手目で正解を導くことができました。

では、黒マスが出来ることで大きな手がかりになるのか?というと、それはまた別の話。

仮に「使われていない文字」が分かったとして、その文字がもともと英単語として使われている頻度が少なければ大きなヒントにはなりません。

例えば「Q」は英単語の中ではあまり使われない文字の一つ。なので上記の説明のように「QUEST」で初手を始めてしまうと、Qがほぼ黒マスになり「そりゃそうだよね」としか鳴らなくなります。
(ちなみに基本的にQは「QU」の形でワンセットとして使われますので、実質2文字分消費してしまうことになります)

逆に言えば手がかりを増やしたかったら「使われている頻度が高い文字を含む単語」を選ぶべき。そうすれば単純な確率論として黄色マスや緑マスになってくれる可能性が高いですし、仮に黒マスになったとしてもそれはそれで大きく単語の候補を絞り込めることに繋がります。

ちなみにこの考え方は「頻度解析」と呼ばれる暗号解読の手法としても使われており、これを応用すると古典的でシンプルな暗号の場合には暗号化した文章だけで元の文章が解読が出来てしまいます。

「5文字の英単語リスト」から手がかりの多い単語を探してみる

話をWordleに戻しますと、常にノーヒントである初期状態から、初手で出来るだけ多くの手がかりを得るのが単語当て成功への第一歩となります。

ではその単語をどう選んでいけば良いのか。

最初に思いつくのは「使われている頻度が高い文字」を組み合わせた単語を選ぶことでしょう。

ということで、実際に「5文字の英単語」のリストを作って、どのアルファベットがどの程度の頻度で登場しているのかを調べてみました。なお、「全ての5文字の英単語」をまとめる気力まではなかったので、Web上で見つけた「とことん英単語」にて5文字の英単語を抽出して分析を行っています。

ちなみに同サイトでリストアップされていた5文字の英単語は、同一単語の重複を除外して776個という結果になりました。これが全部ではないかも知れませんが、統計分析を×サンプルとしては十分と判断しています。

ということで、今回のサンプルから得られた「頻出アルファベット」上位10個はこのような結果なりました。

第1位 E 11.78%
第2位 R 9.02%
第3位 A 8.97%
第4位 T 6.88%
第5位 L 6.31%
第6~10位 S[6.16%] - I[6.03%] - O[5.72%] - C[4.41%] - N[4.33%]
 

明らかにEが多いですね。またA、I、Oも上位10位以内に入ってきており、母音字の頻度が高ことが見て取れます(ちなみにUは11位、3.76%でした)。

また、子音字もなんとなく良く使われてそうだなと思うものが上位に来ていますね。個人的にはLの5位がやや意外でした。

ちなみにAAAAAからZZZZZまでアルファベット5つで構成可能な全てのパターンランダムに1つを選び、その中に特定の文字が1文字以上含まれている確率はおよそ1.8%。そう考えるとEがいかに高頻度で使われているのかがよく分かります。

ということで、シンプルに考えると「頻度1位~5位」までの文字であるE・R・A・T・Lの五文字で構成される単語はWordleの初手として強いと言えるでしょう。

この5文字を並べ替えて出来る単語は「ALERT」「ALTER」「LATER」。これらは強力な手がかりワードとなるでしょう

Wordleの初手として最強の英単語は○○○○○!!

LATERも十分に強い単語ですが、これはあくまでも単純な分析。せっかくなら「緑マス」のチャンスもあるように考えていきたいですね。
ということで、もう少しだけ深く掘り下げて分析してみましょう。

例えば、「単語の最初の文字」だけを頻度分析するとこのような結果が得られました。

第1位 S 14.69%
第2位 A 9.92%
第3位 C 9.66%
第4位 B 7.73%
第5位 T 5.93%

上位の顔ぶれが一気に変わりましたが、特筆すべきは「S」。全体分析では第6位だったSが断トツのトップとなります。
つまり「S」で始まる英単語にすると、およそ15%弱の確率で「緑マス」になり、仮に外したとしても比較的高確率で「黄色マス」になってくれると分かります。

ちなみに一文字目が「L」となるのは全体の12位という結果。SとLは全体分析の確率差も大きくないため、LATERよりも「S」で始まる単語のほうがより大きなヒントが得られると言えるでしょう。

ちなみにSで始まり残りがE,R,A,Tで構成される英単語は「STEAR」「STARE」があります。

最後の一文字も同じように見ていきましょう。分析結果はこうなりました。

第1位 E 21.52%
第2位 T 14.05%
第3位 Y 10.05%
第4位 R 8.76%
第5位 L 7.35%

Eで終わる単語の圧倒的多さ……! もともと最頻出のEですが、特に末尾で使われることが多いことも出現頻度のアップに繋がっているようです。

となると、Sで始まりEで終わる、間の3つとして頻出文字が使われている単語が最強といって良さそうですね

もうお分かりですね。

Wordleで初手に入れるべき最強の英単語、それは「STARE」であると結論が得られました。
ちなみに「stare」の意味は「凝視(する)」だそうです。

最強単語でも攻略不能!?Wordleで失敗しがちなパターンとは?

こうした文字ごとの出現頻度や法則的なものを知っていると、英単語力が無くても単語を推理していくことが出来るようになります。

ちなみに2文字目の頻度は上位から順に「F,L,O,E,A」、3文字目は「A,I,E,O,U(全部母音!)」、4文字目は「E,S,N,R,A」となりました。2手目以降を推理していく際にはこれらも手がかりとして使っていくことができます。

また、2文字の組み合わせでは「ER」「ST」「RE」「RA」「EA」が上位1~5位という結果となりました。それらを踏まえると「STARE」の強さが際立つ結果と言えるでしょう。

さて、そんな最強単語が見つかったところですが、実はこの最強単語「STARE」をもってしても太刀打ちできない「Wordleドハマリパターン」というのが存在するんです。

私が失敗したのは50回目まででわずか1例、それ以降もあと1回という合計2回しか失敗していないのですが、実はそのどちらも同じパターンで失敗となっています。

それがこちら。

特に2回目のミスがまぁ酷いこと(笑) 2手目で緑マス4つ開けておきながらの全外しという悪夢でした(汗

実はこの「緑4マス」こそが最も危険パターン。正解に近いと思いきや、残り1文字の候補がたくさん残りすぎて6回という制限の中で絞りきれない可能性が出てきてしまうんです。

例えば初ミスだった284回目の正解は「FOUND」、4手目で頭一文字以外の「OUND」は見つかったのですが、この時点でも候補は

bound、found、hound、mound、pound、round、sound、wound

と、8個残されています。実際には黒マスになった部分もありましたので4手目終了前に「残り3択」までは絞れていたもののハズレを引きまくってしまいました……。

2回目のミスの時もほぼ同様。この時は2手目までに「SHA○E」と緑マス4つ開けて「これは余裕!!」と思っていました(笑) しかし、後から調べたら候補はまだまだたくさん。該当する単語はなんと以下の7つもありました。

shade、shake、shale、shame、shape、share、shave

解答できるのは4回まで。ええ、見事にハマって大失敗となりました……

こういうときの対処としては「いったん確定した4マスは置いておいて、改めて候補を絞り込む」ことが大事。

例えば3手目に「pride」と入れれば「p,r,d」のどれか黄色or緑になった時点で答えが確定しますし、もし全部黒でも「milky」を入れれば「m,l,k」のどれかが使われていれば黄色or緑で分かる+全部黒マスなら残された「v」が4文字目で確定するということになります。

とはいえ、コレがなかなかできないんですよねえ……。候補になる文字を正確にリストアップするには相当な単語力が求められますし、ぶっちゃけ「後1つならカンでいけるやろ」の誘惑に駆られがちです(笑)
とはいえ、失敗をより減らしていくにはこういう考え方を取る必要がある、少なくとも「緑4マスは危険」とだけ覚えておいておくことが大事です。

さて、最後に「詰めWordle」の答え合わせとまいりましょう。

「詰めWordle」

この問題、1~3手目で「T」は3~5文字目ではなく、さらに2文字目がEと分かっていますので、「T」は先頭で確定します。

つまり可能性があるのは「TEM_O」か「TE_MO」のいずれかの形。さらに「Oで終わる単語」は非常に少なく、今回の分析で使った英単語リストではわずか0.39%(776単語中たった3単語!)しかありませんでした。

そうすると、あとは思い描いたものを順に当てはめていけば十分分かりますね。

そう、この詰めWordleの答えは

TEMPO

が正解でした。

ちなみに「Wordleの候補単語を絞り込んでくれる便利なサイト」によると、3手目だけでも答えが1つに絞り込めたようです。

とっても長くなりましたが、みなさんのwordleチャレンジのお役に立てましたら大変幸いです。


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