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1日3時間しか営業しない札幌ジンギスカン「のざわ」の美味なること。

1日3時間しか営業しないジンギスカン屋さん。炭火焼き生ラム「のざわ」に念願の来訪。

ススキノの外れにあり、このディープな外観からか、観光客はほとんど来ない。が、知る人ぞ知る名店。僕の友人がここを推しており、「ここの生ラムと鹿肉を食べたら、他で食べられなくなるぞ」と言うのだ。なら食べたくなるといのが人間の性というもの。

来店。外観内装ともに趣がある。カウンターもあり1人で肉を焼いている人もいる。壁には所狭しと有名人のサインが立ち並ぶ。ダチョウ倶楽部の寺門ジモンのサインを見つける。長渕剛、安室奈美恵も来ているらしい。期待感が高まるではないか。

当然、生ラムと鹿肉を頼む。生ラムの分厚さは半端ない。生肉故に薄くスライスできないらしい。柔らかく臭みが全くない。事前に脂やスジを取り除いているというから、恐れ入る。

分厚い鹿肉と生ラム。

有名ジンギスカン屋にありがちな冷凍ラム肉は管理が楽な分、肉汁が下に下がり表面がパサパサになり、その過程で臭みが発生する難点がある。一度美味しい生ラムを食べると、冷凍ラムを食べられなくなると聞いたことがあるが、僕は禁断の味を知ってしまった。

で、友人一推しの鹿肉。え、これが鹿肉?と疑いたくなるほど、柔らかく繊維が細やか。当然の如く臭みがない。驚いた。何たる旨さであろうか。ここの主人は店にはいない。道東の阿寒在住で自ら鹿打ちを行い、さばいている。

鹿肉に野趣性のある富良野ワイン。

あまりにも旨すぎて、思わず富良野赤ワインを注文してしまった。変な話だが、ワインの若干のえぐみと鹿肉の野趣が抜群に合うのだ。これね、この肉の強さに負けない日本酒が欲しくなる。黒松剣菱とか合わせてみたい。絶対合うはず。店頭に置いてほしいw

札幌で有名なジンギスカン屋をググると、おそらく「だるま」「松尾」「ふくろう亭」がヒットするであろう。だからこそ、あの行列なのだろう。この「のざわ」がネットの先頭に出てくることは少ない。でもね、どちらが衝撃を受け記憶にずっと残るかというと、間違いなくこの「のざわ」である。美味しさに加えて、店の個性やニッチを求める芸能人の膨大なサインがそれを物語っている。

正直また行きたい。もう禁断症状が出てきた。数週間以内にまた行くかもしれない。ただね、予約が取れればの話だけどw

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