竹本将太

2019年関西学院大学サッカー部主将 →2020-22年スペインで2シーズンプレー→2…

竹本将太

2019年関西学院大学サッカー部主将 →2020-22年スペインで2シーズンプレー→2022年8月現役引退→2022年10月USEN-NEXT HOLDINGS入社(グループ企業のWannaEat株式会社へ出向中)

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夢の終わり

いったいどれだけの人が、夢を叶えることができるのでしょうか。 ーーー 2020年。世界中がコロナウイルスの感染拡大で混沌としたあの1年。私も御多分に洩れず、その濁流に飲み込まれていました。日本に全てを置いて意気揚々と乗り込むも、2ヶ月目にロックダウン。結局その年はサッカーができませんでした。 迎えた2021年。スペイン5部リーグでキャリアが始まり、全18試合にフルタイム出場。そして目標としていた、カテゴリー昇格も達成できました。一度でも昇格できなければ辞めると決めていたの

    • 体育会主将から企業の統括課長を経て思うマネジメントの重要事項

      はじめに こんにちは、竹本将太です。 今日は「体育会主将から企業の統括課長を経て思うマネジメントの重要事項」というテーマで書きたいと思います。 高校・大学と体育会サッカー部で主将を務め、スペインでのサッカー選手経験を経て、現在は動画配信サービスなどを手掛けるプライム上場企業の子会社ベンチャーで直販営業の統括課長というポジションでマネジメントをしています。 教え方を教わる機会はほとんど皆無なため、マネジメントに苦しんだ過去もありました。 現在は部下の多くが年上という環境下

      • 夢無き人生と、光明について

        ご無沙汰です。竹本将太です。 昨年サッカー選手を引退し、ビジネスの世界に足を踏み入れてからちょうど1年が経過ました。 25年の人生で初めての、夢が無い日々でした。 飯を食う、寝る、服を着る。それぐらい当たり前のように、夢がありました。それが昨年8月に急に真っ裸になったわけで、それはそれは戸惑いました。 数年後先に夢があり、そのための今シーズンの目標があり、今週末の試合があるという真っ直ぐな一本道ではなくなりました。 「どこに向かうか」が定まらずにただ只管に荒野を彷徨うよう

        • 現役引退した元サッカー選手の平均的な1日

          こんにちは。 2年前に、「竹本将太の平均的な1日」として、サッカー選手の1日をまとめたnoteを投稿しました。 https://note.com/take03/n/n166ab44dfd34 現役を引退した現在との対比が自分でも気になったので、書いてみたいと思います。 5:00 起床 本業以外にも個人で仕事をしているため、早めの起床です。 ブラインドを開けて、アレクサに朝のBGMを流してもらい(大抵High Hopesを聞いてテンション上げます)、ベッドメイクをします。

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        夢の終わり

          サッカーでの学びを仕事に転用する具体的なはなし

          現役を引退し、企業で働くようになって4ヶ月が経過しました。 ボールを蹴る技術は会社で役に立ちませんが、やはりサッカーでの学びは活かされています。 決定力を上げたいと思った時に、真っ先にシュート練習をするでしょう。 利き足だけでなく、逆足でのシュートや、的を狙ったキックなど、様々なパターンでシュートの練習をします。 しかし、ある時気づきます。「決定力」という言葉にはシュート精度以外の要素もたくさん含まれている、と。 相手DFから離れた場所でボールを受けられるよう、マークを外す

          サッカーでの学びを仕事に転用する具体的なはなし

          引退後に解説者になれないサッカー選手は何者になるのか。

          2022年8月サッカー選手引退。10月、IT系の東証プライム上場企業に入社。2022年9月にM&Aで新たにグループに参画した正社員15名のスタートアップに内部出向。営業部に配属。 CVR(成約率)8%前後の無形商材で入社初月に9件成約しCVR20%を記録。11月から営業代理店推進の立ち上げを行い、推進担当した4社全てで成約実績をつくる。代理店各社と経済条件の折衝、代理店営業担当の400名に対して勉強会の実施、顧客リード数増加のためのイベント企画、代理店推進ロードマップの策定・

          引退後に解説者になれないサッカー選手は何者になるのか。

          夢のはじまり

          公園で飴を落とす。しばらくすると、たくさんのアリが集まってきて、自分たちの巣にせっせと運んでいく。アリは嗅覚が非常に優れていて、砂糖の香りをキャッチしてどこからともなくやってくるそうです。しかしアリの環世界ではその飴は飴ではなく、エネルギー源となる何かでしかないでしょう。僕にとってその飴は黄色くて、ドーナツ型をしていて、パイン飴という名前はあるけど、それはヒトの環世界におけるそのものへの定義づけであり、アリには黄色味も、形も、ましてや商品名など概念として存在せず、ただそこにエ

          夢のはじまり

          メンタルの不調を予防する

          コロナ禍ではマスクの着用が当たり前になりましたが、その目的はコロナウイルスに感染しないための予防です。僕たちアスリートは、プレー中に怪我をしないように、入念なウォーミングアップで怪我を予防します。 このように身体的な側面において僕らは敏感です。感染すれば熱が出るなどの症状が明確にありますし、怪我をすればその部位が痛むので、結果がイメージしやすく、そのため予防をしようという動機が働きやすいです。 しかし、精神面ではどうでしょう。僕は鬱になったことがないので、その「痛み」をイ

          メンタルの不調を予防する

          サトウのご飯を湯船で温めて食べたことはありますか。

          高知県の高校を出て、上京。大学に行く選択肢なんてあるはずもなく、バイトをしながら美容師の卵に。お金がないから都内のボロアパートで一人暮らし。数年経った頃、自分が本当にやりたいことは靴作りだと気づく。一念発起して美容師を辞めるも、さらにお金がなくなる。電子レンジが買えないから、湯船のお湯に浸かりながらサトウのご飯を沈めて温めて、食べる。エアコンも買えないから、冬は大きなビニール袋に穴をあけ、それを着て寝る。このやり方は災害時にとても役に立つらしい。夏はどうしようもなく、1時間に

          サトウのご飯を湯船で温めて食べたことはありますか。

          足裏でボールを持ったら世界が変わった

          大学入学当初、自分の技術レベルの低さに苦しんでいました。特に、センターバックとしてのビルドアップ能力の欠如は、それはそれは致命的なものでした。それでも早い段階でAチームに上がれたのは空中戦や対人のディフェンス能力を買ってもらえたからで、幸運でした。 けれど、周囲のレベルが上がれば当然求められる足元のスキルも難しくなります。自分のミスから何度も何度もピンチを招きました。そんな僕をみていた同期のあるアドバイスが、一気に問題を解決してくれました。 「足裏でボール触っとけばええね

          足裏でボールを持ったら世界が変わった

          積み重ねの功罪と理想の憑依

          僕の座右の銘は「ちゃんとやる」です。 試合でくたくたに疲れた時にこそ、ちゃんと飯を食う。ちゃんとストレッチをし、ちゃんと寝る。やるべきことやり、当たり前のことを当たり前にやる。 そんな日々の積み重ねが今日の僕を形成しています。 積み重ね、コツコツ、一歩ずつは日本人の美徳ではありますし、「ちゃんとやる」が好きな僕にとって、それらは心地の良い言葉です。 しかし、物事はやはり表裏一体で、積み重ねにも負の側面があります。 それは一気に・急速に・大胆に成長するような感覚を忘れてしまう

          積み重ねの功罪と理想の憑依

          習得のプロセス

          こんにちは、竹本将太です。 今日は習得するということについて書きたいと思います。 スポーツ、仕事、勉強、あらゆる物事に共通するのでぜひ最後までご覧ください。 習得するには4つのステップを踏みます。 ①イメージを作る ②実行する ③(イメージと実際の動きにおける)ズレの認識 ④修正 という過程です。 これをビジネスマン風にいうとPDCAを回すというやつです。 それぞれを掘り下げていきましょう。 ①イメージを作る 極端な話、自分のイメージ通りに身体を操ることができれば、ミ

          習得のプロセス

          スペインでの初シーズンが終わりました

          20-21シーズンが終わりました。 スペインでの初めてのリーグ戦は2位でフィニッシュしました。 個人としてはセンターバックとして全試合フル出場、2ゴール1アシストという結果でした。 最後は11試合連続で負けなし、1分け挟んで9連勝でしたが、あと一歩優勝まで届きませんでした。 チームの歴史上一番良い成績だったようで、サポーターが心から喜んでくれていたことは嬉しかったです。 ただ、二番目なんです。プレーオフにも進めず、昇格はできませんでした。 小学生の頃は、神奈川県大会の

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          今日の僕は、昨日までの敗戦で成る

          幾千も積み上げた敗戦が、現在の自分を形作っている。そんなふうに考えられるようになった、きっかけとなる試合があります。 2018年7月11日、0−1で敗れた、天皇杯3回戦での東京ヴェルディ戦です。 「2回戦でジャイアントキリングを起こした関西学院大、3回戦で惜しくも敗退」。そんなニュースになっていたと思います。傍目には大学生の健闘に写ったかもしれません。 ですが、僕の中では罪滅ぼしができなかった試合でした。 東京V戦の少し前に行われた、大学サッカーの全国大会に当たる総理大

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          変化し続ける

          こんにちは、竹本将太です。 今回は「僕のスペイン挑戦の現在とこれから」というテーマでお話ししたいと思います。 2020年にスペインサッカーに意気揚々と乗り込むも、最初の1年はコロナで公式戦が全くできませんでした。さらに移籍に必要な書類もコロナの影響で揃わず、昨年8月と今年の1月の移籍期間での移籍ができませんでした。当初半年のみ在籍するつもりだった今のチームには1年半近く在籍することになりました。 僕が今所属しているチームは数年前まで6部リーグで、5部に昇格してからは毎年残

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          覚悟は本物か

          こんにちは。竹本将太です。 2021年3月7日。365日ぶりに公式戦のピッチに立ちました。 部屋で筋トレをして、陽が落ちる頃に走りにいく。単調な練習をひたすらに繰り返す毎日からようやく解放されました。 「この1年の鬱憤をぶつけてやる」というエネルギーで臨みました。でも開始10分でそんな感情は消え去っていて、頭の中には相手の配置やFWの特長をいかに消すかなんてことばかり。ただ目の前の試合に集中し切っていました。 思いのほか冷静だったのは、なんだかんだ成長できて有意義な1

          覚悟は本物か