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【思い出】2011年とある営業チームの話

ちょっと昔の話ですが(2011年)、当時務めていた会社の代表と営業チームのメンバーとで営業とはなんぞやということを考えている中で、

そもそも自身の営業スタイルを絵で描くとしたらどんな感じか?

ということが話題になり、マインドマップとかバリバリ書いていたので当時持ち歩いていたスケッチブック片手に「俺はこうだ!」と書いて話していた、ということをふと思い出したのでその時の話をまとめてみようかと。

当時は福岡だけで活動していて、インサイドセールスなど一切やっておらず、アポ取っては訪問、というのをひたすら繰り返していました。結構この時の経験が今のインサイドセールスに対する強い想いを生み出している源だったりもします。ぶっちゃけ当時「営業が好き」という状態ではなかったので。

それでも、その時決めた以下の「営業とは?」の定義は今でも軸に置いていたりします。

営業とは、信用を得た上で、お客様の理想と現実を明確にし、その間にあるギャップを埋めるために、自社サービスが必要不可欠である、ということをディスカッションを通じ共有し、契約を経て、会社に利益をもたらすこと。

これを軸にしながらもあまりにもメンバー1人1人の営業スタイルが違っていたのが当時印象的でした。(まだ数人のベンチャーだったので個人に依存していた部分は正直あったのかなとも思います。)

その4つのスタイル(性格出てますw)を簡単にではありますが、可能な限り当時の話で出た内容そのままでいかに記載しています。(自身の記憶力の良さに気持ち悪さすら感じましたw)
参考になるか分かりません。楽しむ程度にご覧ください。

 ※どれが正解、ということではなく、当時出たイメージの紹介です。
 ※今の当社のスタイル、というわけでもないです(汗)
 ※言葉が少し乱暴ですがご了承ください。

1.蟻地獄穴埋めスタイル

当時の私が描いたのがこのスタイルでした。
一定のフィールド内に入ってきたら徐々に見込み客が深部に入っていくんですが、その逆円錐には所々に不安要素という逃げ道があり、それを先回りして塞いでいくと結果として一番下までいき申し込みをいただく、というもの。どうやってそのフィールドに入ってもらうか、そのフィールドを広げていく手を打っていくかが非常に重要でそこが上手く行かないとプッシュしていく突破力が強くないため受注数が伸びないというのが課題でもありました。
初回商談で完結というよりも後からじわじわと「契約したいのですが」と来ることが比較的多かった気がします。なので、リードタイムは長め。

2.分厚い氷ぶち破りスタイル

割とパワーファイターな感じの営業マンでした。
色んな角度からアプローチし、徐々にお相手の中にある壁を薄くして行き、最後は自身のパンチで突き破って掴み取るんだ、というもの。
初回商談での受注率が高く、逆に初回でダメだった場合に後から受注ということがあまりなかったのが印象的でした。若干リスキー。
ただ、突破力は本当に見事なものでした。リードタイムは基本的に即日。

3.地引き網すくい上げスタイル

布石となる手を商談の中・外で予め打っておいて唯一の出口が「契約」となるように仕掛けておくスタイル。
蟻地獄穴埋めスタイルに似ているが、自ら布石を置きにいっている分、より攻めの要素が強く、当時も受注数、受注率共に高かったです。
ただ、この営業の方は最終的には顧客が自ら出口から出てくるまでは待つというスタンスだったため、リードタイムが伸びることが一定の割合でありました。

4.地引き網すくい上げ&一撃パンチスタイル

3.の上位互換タイプ(?)。布石を配置するところまでは一緒なのですが、出口から出てくるまで待つのではなく、その網の中での動きがある程度にぶってきた段階でショックを与え気絶させて捕獲するという戦略的かつ攻撃的な狩猟スタイルw
受注率も高く、リードタイムも短い。


こうやってみると4.が良いのでは?となるんですが、当時真似しよう4.をやるとなかなか上手くいきませんでした。真似するには、

・全てをさらけ出してもらうための圧倒的なアイスブレイク力
・課題を鮮明にする圧倒的なヒアリング力
・必要不可欠だと感じてもらうための圧倒的な知識量からくる説得力
・心から自社製品をプッシュすることができるマインド

がそろう必要があって、中途半端に真似すると大火傷します。


とまあこんな感じで絵で描いていくと、意外な発見もあったりするので、どんな営業しているのか?をただ聞くのではなく、絵で描くとしたらどんな感じ?何かに例えるなら?という視点で聞いてみるとメンバー一人一人の良いところ、改善点、性格と見えてきますので面白そうだなと思ったらやってみてください!


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