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Team Experience Design 〜チームをデザインする〜

従業員の個々の体験も当然大事ですが、チーム一丸となり活き活きと働くような体験も大事にしたいという想いから、私たちは「Team Experience」を提唱しました。どうして「Team Experience」なのか。


偉大なプロダクトやサービスは偉大なチームから生まれる

蓄音機、白熱電球、電話など1000以上も発明した「発明王」トーマス・エジソンはチームで活動していたそうです。孤高の天才のような印象がありますが、優秀な人材を集めひとつの大きなチームを自ら率いてたくさんの実験や研究を行った発明品は、トーマス・エジソン名義で発表をしたそうです。

ではどうしたら偉大なチームになれるのか。その基礎となるのが「文化」です。

僕の大好きなピクサーは、ブレイントラストなど独自の仕組みが文化となりチームで映画を作っていますし、Googleは、Team Geekでソフトウェアはチームスポーツである。と定義し、HRT(謙虚・尊敬・信頼)を文化にいくつものプロダクトを世に出し続けています。


文化を築くには

THE CULTURE CODEでは、文化を築くには「日常の仕事でのちょっとしたさりげない行動」が原点であると書かれています。
文化づくりには、近道はなくそういった行動を日々積み重ねて習慣化した先に偉大なチームが誕生するのだと思います。

この「ちょっとしたさりげない行動」が、ラズロ・ボック氏が提唱しているエンゲージメント3.0にある「ナッジ理論」と同じで「ヒジで軽く突くような小さいアプローチ」で、人やチームの行動を変えることで活性化していくと言われています。


Doing(やること)ではなくBeing(あり方)

wevoxチームで議論していて見えてきたのは、Googleのre:WorkのようなBeing(あり方・状態)をベースにしたフェーズがあること。カスタマージャーニーマップのように行動プロセスが順序よくあるのではなく、チーム状態は良くなったり悪くなったり、いったりきたりしながらチームは徐々に強くなっていく。タックマンモデルのように、混乱期を越えないと統一期は迎えられないように、人もチームも失敗や挫折から復活した時に飛躍的に成長できるといいます。そんな実感はありませんか?


「さりげない行動」をたくさん散りばめた先

これまでのUser Experience Design(UXD)では、イチ体験をいろんな手法で設計し実際にユーザーへ提供する流れでした。
このイチ体験をさきほどの「さりげない行動」として点と定義すると、点と点をつなげる線はデザインせず余白として残し、たくさんの点をデザインし散りばめていく。

これは、以前、千葉工大の安藤先生に教えて頂いた「経験経済」で予測されていて、経験(UX)経済の次は変革経済という内容でした。


変革を導けるような「人生を変える体験」をするには、自らが変わろうとして行動する必要があります。
(イギリスの諺で「馬を水飲み場に連れていくことはできるが、馬に水を飲ませることまではできない。」とあったりします。)

これがまさにEngagement3.0やナッジ理論と同じで、
自らが変わろうとするキッカケ = ちょっとしたさりげない行動 = 点
をデジタル・リアル問わずたくさん用意することです。
そして、Being(あり方)のフェーズがありながら、Doingであるキッカケや行動を点でデザインすることが、Team Experience Designであり、偉大なチームへと変革できるのだと信じています。

余談ですが、UXDにおいても次の段階は線ではなく点づくりであり、モードレスUIにもつながっていくのではないか。と思っています。


リアルな場のデザインのチャレンジ

学生時代からPCを前にしていてWebの世界に入ったのもありデジタルのモノづくり・コトづくりをしてきましたが、2018年後半からリアルのコトづくり・場づくりが増えてきた中で、新たにアトラエ自身も僕自身も初めてのカンファレンスの開催にチャレンジしています。

企画当初から「越境」「体験」「明日からの行動を変える」という3つのキーワードはこだわりながら僕たちが話を聞きたい方たちに集まって頂いた。というストレートな欲求のカンファレンスです。

特に僕はワークショップやボードゲームなどの体験型コンテンツと、会場全体の体験をメインに、もちろん他の部分もチームでカバーし合いながら進めています。

6月12日(水) 23:59まで無料枠の抽選申込みができますのでサイトをチェックしてみてください。


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ちなみにPxTXはPeople by Team Experienceの略です。
SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)のように、多様な人が集まりお祭りのようなイベントにしたいよね!というところからインスピレーションもらっています。

twitterのハッシュタグは#PxTXです。ぜひチェックしてください!

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