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浸透

永遠にわからないままいればいい 知らないままで一緒にいよう

「今日雨の日じゃないですね」「いいよ、いつ?」スパイの暗号みたいな約束

街灯の数を言い合う午前2時黙らないためだけに話した

「君のこと好きだと思う、でもこれが恋愛感情かはわからない」

君がいう 恋とはどんなものかしら そうかあなたはわからないのか

実感は出来てなかったから平気 ぬかよろこびも出来てなかった

傷付くな 傷付けるから さあ立って 予想が現実だっただけでしょ

当然のことだったからつらくない けどそれ以上言わないで、ねぇ。

ほんものの君をぽつぽつ語る君 神さまに愛されなかったの

ほんとうの心をぜんぶ見せられてどうして嫌いになれるんだろう

1ミリもないがしろにはされてないわかるからこそ飲み込む想い

約束も言葉もくれない君だけど態度がこんなに伝えてくれる

ずるいよね 好みのタイプを聞かれたら私を想像すると言うのに

「たぶんそうなんだろうけど」切る言葉けどの先だけ揺れて消えてく

いいよって言った私の真意とかきっとあなたはわからないまま

わからない時点ですでにもうこれが違うと私はわかってるから

はっきりと言えず逃げ道つくってる弱くて怖がり君が好きだよ

せめて今好きと言わせて 願わくば私以外で知らないでいて

そばにいることを選んだ本当はそれしか余地が無かったからだ

ベランダで「星が見えるね」「そうだね」と何も見えない夜空の下で

充電が減っていくのに比例して君の気持ちが減ってく未来

夢想して来たる別れに備えてるあなたの前で泣かないように

すきだよ、と呟いてみた 返ってはこないだろうな それでよかった

夢で見る君があんまり優しくて幸せ過ぎて起きてから泣く

幸せをあげたくなった自分よりあなたの望みを叶えたかった

好きな人の幸せなんか知るかって言い続けられなくなっていく

この恋は愛になったよだからもう求めないから安心してね

強がりや虚勢ならまだ良かったな恋したままでいれたらよかった

この恋が叶わなくてもそばにいれなくてもずっと愛しているよ

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