5月10日彼方は怖く愛おしく狂おしく静かに
こんな
綺麗な女子社員と
食事できるなんて
偉くなるといいよね
そう言って
その後
ホテルで休憩をする
移動中に聞かれた
見せるなら
ソファーか
四つん這いか
…
彼は
今の仕事の良さを
節々で言葉に出す
休みなく働き
肺炎になるまで
休めないのが当たり前で
でも
彼は
すごい才能を持っていて
それは
身を削るのだとも思う
…
彼は
とても真面目だ
遊んでいたなら
どんなにか楽だっただろうかと
思うほどに
そして
遊んでいなくて
とても
尚
ほっとしている私
きっと私の方が
遊んでいたのだろう
彼は
真面目で勤勉で実直だ
…
彼は言っていた
きっと周りは
俺は真面目で
りゅうさんは
不真面目に見えるけど
りゅうさんは本当は真面目で
俺は
真面目じゃないんだよ
と
…
彼は
葛藤している
…
今日
久しぶりに
2人の時間を過ごした
彼は甘える
私は
ママになる
彼は
2人の時は
ママって言えば?
でも
会社のミーティングで
俺がりゅうさんのことを
ママって言ったら
凍りつくよね
って
それはそうだ
…
彼は
いろんな葛藤をしながらも
私と会いたいみたいだ
今日
ホテルで過ごしたほんの少しの時間
彼も私も
疲れて
少し少し寝た
その時
家にいて
奥さんが帰ってくる夢を見た
と。
彼が、
見切りをつけるか
離れるか
どうするかも
時間の問題だろう
彼は
私が思う以上に
助けを求めていて
私が求めるものと
やはり
惹かれはものなのだなと
…
彼は疲れているようで
また癒しが必要だなと思った
私にも
…
そして彼は
あと
15年しても
りゅうさんは60だから
まだ抱きたい
と言っていた
…
ソファーを選んだ私は
そこで
ガウンを着ながら
恥ずかしいと思いながら
少しは触ると
彼は
見入っていた
勉強熱心で
真面目な彼は
あまり
アイブがうまくはない
それは
遊んでいなかった証拠で
私が自分で触るのを見ながら
何をしたら
感じるのか
見てくれているのかな
と
彼は
私といる時
ただ
少年になり
今までの人生を
生き直しているかのようにも
感じられる
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