ソプラノタコレレを作る
以前、タコレレ nano というのを作りましたが、あれは今回作るタコレレの試作品ともいえるものです。ボディを積層で作ることにより、どんな形状でも出来るんじゃないかと。
https://note.mu/takomasaru/n/n06df59026323?magazine_key=m9fe7de77f7dc
タコレレ nano についてはこちら参照してください
とりあえず、イラストレーターで、基本デザイン。
すでにかっこいい!(笑)
前回はジグソーで切り抜きましたが、今回はレーザー加工機を入手したので、それでカットしてみました。
2mm厚のシナ合板、かなり細かくカット出来ました。4mm厚の合板も試してみましたが、もうちょっとのところが切れない感じなので、諦めて2mm厚を23枚重ねて、46mm厚のボディにします。
これだけの枚数をぴったり位置合わせするのは大変なので、3mmの穴を3か所開けて、そこに竹軸を差し込むことで、位置合わせも完璧!
ヒールの部分は等高線のような状態に。もっと太く作るつもりだったのに、画面上で見てたのと、だいぶイメージが違う(苦笑)
段差の部分に木工用のパテを埋める。仕上がりはまた後ほど。
ネックは、15mm厚のアガチスを使用。ヘッドの部分は横に少し足して、厚みは12mmまで削り込みます。
ギアペグにしようかと思っていたけど、左右2本ずつ向きが違うので、ストレートペグにしました。今考えれば、2セット買って、右4本、左4本のどちらかを使えば良かったわけだな。
ネックのジョイント部分、計算上ではぴったり面が合うはずなのに、1mmほどズレてる。沢山重ね合わせたから、その分ズレが蓄積した感じか?
しょうがないので、ヒール側にもう一枚貼りこむ。
サウンドホールから覗くとタコがにょろりと見えるように(笑)
これまで螺鈿細工は、極薄のシート状のものを上から、ただ貼り付けてるだけでしたが、今回はレーザーで彫り込んで、螺鈿のカットもレーザー!
見事なインレイが出来上がりました!
極薄とは言え、貼っただけだと、やはり出っ張ってるし、場合に寄っては引っかかったり。それに、彫り込んだところがこげ茶色なのも良かったのか、螺鈿の色も綺麗に出てる。
ただ、ニスを塗った際に、焦げが滲み出した(苦笑)
とりあえず、仕上げの前に音を出してみたくて、弦を張ってみる。ウクレレの弦は、ブリッジに引っ掛けるものが多いけど、これはボディのお尻に引っ掛けるように作りました。
なので、この段階でブリッジを固定しなくても良い。ウクレレの場合、オクターブチューニングが合わないことが多いので、サドルを削って調整しますが、削るにも限界があるので、ある程度、最初から斜めに設置したい。
いろいろ試して、これくらいで落ち着きました。矢印の線のところが、計算上でのサドルの位置。LowG仕様なので、かなり下げました。
さすがに、これをサドルだけで調整は無理だよね。
ちなみに、指板はフレット打ちまで出来ているものを購入。ソプラノ仕様ですが、18フレットまであります。なので、ネックは14フレットでジョイント、通常のソプラノより2フレット分、ロングネックになってます。
ってなことで、完成!
タコレレ nano(写真奥)と、ソプラノタコレレ(写真手前)
肝心の音色の方ですが、こんなものなのかなぁって感じです(笑)うちにあるウクレレが、安物ばかりなので、あまり比較にならない。
あと、2弦の3〜7フレットあたりの音域だけ、妙に箱鳴りがする。形状のせいなのか、サウンドホールの大きさのせいなのか、力木を入れてないせいなのか、原因は良く分からないが、この箱鳴りを全域に出した方が良いのか、はたまた、全域で抑えた方が良いのかさえ、定かでない(苦笑)
何はともあれ、まともに弾ける楽器にはなったので、そのうち演奏動画も撮りたいと思います!
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