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【退職エントリ】非IT業界企業情シスを退職しました

このたび、3年半在籍したとある非IT業界の企業を退職することといたしました。
そこで、振り返りや感謝の意を込めて、退職エントリを書かせていただきました。

非IT企業情シスになったきっかけ

私は新卒でIT業界に飛び込み、SIerとなり、その後ベンチャー企業でのWebアプリ開発をしていました。
隣の芝は青く見えるとはまさにそのとおりで、入社前はSIerもベンチャーもとてもキラキラして見えていました。
しかしそこでの働き方や考え方は私に合わずモヤモヤ悩み続ける日々が続いていました。

具体的には、私は「IT技術が特別好きな訳では無い」という事をこの2社で思い知りました。
自分で何か作りたいという思いが湧か無かったのです。スキルアップすることは当然好きですが、それは「自分で何かを作りたい」というのではなく、「何かを解決したい、他人の希望を叶えたい」と言った他発的な要因が大きかったです。
なので、周りとの意識差には苦悩しました。

そのため、なんとなく将来の目標は決まっているものの、今後どのような経験を積んでいけばいいのかわからない、
仕事の楽しさって何?こんな大変で嫌な思いをあと40年もしなきゃいけないの?と悩んでいたところ、
何でも屋に近いけど会社を良くするために経験を活かして情シス立ち上げに入ってくれない?
とお声掛けいたたのがとある非IT業界の企業様でした。
そして、今より悪くなる事なんて無いだろうと思い二つ返事で飛び込み「情シス」という職業と出会いました。

やっていたこと

これまでは「システムで課題を解決する」ことがメインでしたが、
非IT業界企業では「現場の課題を解決する」ことがメインでした。

そのため、システムを開発したり機材を導入するような「IT技術で解決する」こともあれば、
ITに頼らず、プロセス自体を見直して改善したり、就業規則を変えて古い考えをアップデートしていくといった事も多く行いました。

この「ITに拘らず、人や事業の最適解を探す」というのが私にとてもマッチしていたようで、情シスになってからはとても仕事が楽しかったです。
利益以外の目標を持ち、従業員の作業効率をあげたり、働きやすくなるような環境を作ることは新鮮でしたし、直接ご意見を頂けるのもありがたかったです。

主な業務内容は上記のような業務改善活動とIT関係全般の対応でしたが、範囲が広すぎることもあり「広く浅くやる」事が多くありました。
そのため、第一線でシステム開発やネットワーク構築、サーバー管理している人には勝てないようなスキル形成になってしまいますが、
私にとってはそこまで問題ではなかったため気になりませんでした。
(情シスを目指している方はここが注意点かもです)

また、立ち位置としては、社長直下。
そのため、社長から直接の指示で何かをやったり、直接社長に提案して何かすることもありました。
もちろん、各部署に直接ヒアリングや提案をすることも多くありましたが、いい意味で「独立」した立場でしたので、全社的にかかわることができました。

(参考)やった業務のカテゴリ

企画・提案・導入支援業務
就業規則改訂(主に労務や人事系)
業務マニュアルの改訂
IT資産管理
ヘルプデスク
IT関連教育
システム開発
システム運用保守
サーバー構築
サーバー運用保守
ネットワーク運用保守
社内インフラ・グループウェア構築
社内インフラ・グループウェア運用保守
セキュリティ関連対応


非IT業界企業情シスで働いた感想

色々と事情があり辞めることこととなりましたが、本当にとてもいい経験になりました。
顧客として外部から課題を解決する(SIer)や技術で価値を提供する(ベンチャー)とは違い、
泥臭く人や仕事、古いしがらみと向き合いながら試行錯誤して解決策を模索する。そんな働き方が多かった印象です。
泥臭くやることが多いため、訳分からん依頼や要望と向き合うことや、無理難題を押し付けられることもありました。
少ない予算で、時には予算なしでどうやって現場の課題を解決していくか、従業員の皆様が働きやすい環境を作れるか、そんなことを四六時中考えていたため、頭は柔らかくなった気がします。
現場とも経営とも近い立場で、IT縛りなどなく自由に動けるのもありがたい事でした。
そのおかげで視野が広がり、「ITを極めなくてはいけない」という焦燥感に似たものは感じにくくなりました。

そして、「情シス」として働く事で、自分にあった働き方を見つけることができました。
同じ志の仲間にもたくさん出会うことができました。
できればこの会社で働き続けたいですが、諸事情により難しくなったのが残念でした。
できる限りの情報提供と、ITリテラシー向上活動はしたつもりですので、あとは後任の方に委ねます(笑)

非IT業界企業情シスのここが良かった

  •  経営にかかわることの楽しさを

  •  ヘルプデスクスキルが高くなった

  • IT専門外の人たちと関わり、視野な広がった

  • IT以外の業務に深く関わる事で、ITの素晴らしさを再認識できた

なぜ辞めるのか

  • 会社の事業方針が変わり、情シスがなくなる方向にシフトしたため

  • 家族との時間を作りつつ自分のスキルアップを両立できる環境に行くため
    (詳細は下記のnoteに書いていますのでよろしければどうぞ)

次はどこに行くのか

次は「IT企業の情シス」に行きます。
これまでは「非IT業界企業の情シス」だったため、事業側のIT化などが業務に含まれていましたが、
次の会社ではこれがあまりなく、「従業員の生産性向上や働きやすい環境づくり」と「全社のセキュリティ対応」がメインになりそうです。
同じ情シスですが、やることは結構違いそうです。
この会社に決めた理由は、辞める理由を細かく書いているnoteにも書いているとおり、「家族との時間を大切にしながら自分らしく働ける」と感じたからです。
これまでと同じように、技術を極めるのではなく、人のため、会社のためにITを活用していくスタンスでたくさん学び、様々なアプローチをしていきたいと考えています。

最後に

最後なので会社のいいところばかり書きましたが、当然悪いところもたくさんありました。
苦労し苦悩する日々が続くこともありました。
そんな時、家族だけでなくSNSで知り合った情シスや似た境遇の方々からも
たくさんの温かい言葉をかけて頂きました。
この方々のおかげで何度も救われ、前を向いて頑張ることができました。
本当にありがとうございました。
この場をお借りして、感謝申し上げます。

これからも、会社やSNSで交流していただいている方々に微力ながらも貢献できるように頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました!!!

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