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信じて飛ぶリーダー 4/6松戸夜アンジュルム感想

4/6松戸アンジュルムコンサートの夜公演を観に行ってきました。アンジュルムを観るのは去年の武道館振りだったんですが、もう本当に素晴らしかった。みんなずいぶん表現が変わっているような気がしました。

みなさん素晴らしかったんですが、もっとも心動かされたのは上國料萌衣リーダーでした。
何がすごいって、もう全身全霊で歌ってるんですよ。最初の数曲の時点で汗だくになっていて、あの小さい体のどこからあんな力強い声だ出てくるのかと不思議に思うくらい、自分のすべてを出し尽くしてパフォーマンスしていました。あれだけハードなコンサートなんだから普通はバランス調整すると思うんですよね。最後まで体力が持つようにコントロールしなきゃやってられないはずなんだけど、でも上國料さんはそんなコントロールを手放してしまっているように見えました。

演劇では「相手のために」とよく言われるんですが、これは自分のことを考えるんじゃなく相手(共演者やお客さん)のためだけに表現するということで、上國料さんはその極限の境地で自分を手放しているんじゃないかと思います。もうね、自分をよく見せようとかそんな気持ちカケラもないんだと思うんですよ。アンジュルムのために、愛するアンジュルムのことだけ、そのためならいくらでも自分を投げ出しこの瞬間に生きる、そんな凄みを感じてなんども涙ぐんでしまいました。

当たり前だけど自分を投げ出すっていうのは怖いことで、仲間を心から信頼していないとできないことです。以前に書いた記事で「表現においては、エッジに立った不安定な状態こそ理想的」ということを書きましたが、昨日の上國料さんはエッジを完全に踏み越えて空中に身を投げ出していました。

上國料さんは「自分はリーダーだけど自分だけで引っ張っていくつもりはない」ということよく発言していました。先輩である佐々木莉佳子さんとサブリーダー川村文乃さんを含めた3人でチームを先導していくという今の体制があるから、上國料さんは心置きなく自分を放り出せるんだと思います。自分が全力で飛び込んでいって奈落に落ちそうになったとしても仲間が必ず助けてくれる、その信頼があるから過去のことも未来のこともいったんすべて忘れて今この瞬間だけにすべてを出し切れるんだと思います。

上國料さんのブログに「千秋楽のような初日でした。こんな感覚で初日を迎えたのは初めてです。」とありましたが、本当にそう。すべてを出し切ったコンサートだったんだと思います。
リーダーがそういう姿を見せてくれるって本当に素晴らしいことだと思うんです。それはチームへの信頼の証として結束力を強めますし、上國料さんに続いていくみんなの底力も引き上げられていくんじゃないかと思います。和田彩花さんとも竹内朱莉さんともまた違った最高のリーダーです。

たぶん、今回のツアーではみんなどんどん変化していくと思います。僕はあと高知公演に行くんですが、もうちょっと何回か観たい。あんまり同じ公演を何度も観たいと思うタイプではないんですが今回は観たい。みんな観に行った方がいいですよ。「相手のために自分のすべてを出し切る」とはどういうことなのか、上國料萌衣リーダーが見せてくれるはずです。


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