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「いい職場」と「ゆるい職場」の違い

「いい職場」を作っていきたいと思う反面、「ゆるい職場」という言葉もあって、自分の中でモヤモヤしているので整理のために書いてみました。

日経新聞の記事

日経新聞さんは、この1月から「カイシャの未来」という企画の第2弾を始めました。会社の形、会社と個人の関係について、様々な人を取材しながら今後の在り方について投げかけています。

第2弾の初回、1月23日には以下のような記事がありました。

この記事では、社員の力を引き出す最高の職場とはどんなものか、取材をしています。

この記事の中で、社員のクチコミなどを集めるオープンワークさんの協力を得て、社員の評価上位 5 %と下位 5 %の企業の評価の中の頻出ワードを取り上げています。

見た感じでは

・上位 5 %の企業の頻出ワード
  ミッション、バリュー、オープン、行動指針、自由闊達、共感 など
・下位 5 %の企業の頻出ワード
  イエスマン、疲弊、機嫌、ワンマン、同族 など

が目に付きました。

ちなみにオープンワークさんの調査結果だと

上位と下位、それぞれの21年度の純利益合計額を3期前と比べると、前者は7.7%増え、後者はマイナス2.4%に沈む

だそうです。

「ゆるい職場」についての記事もある

「いい職場」というと、確かに自由闊達だったり、最近だと「心理的安全性」みたいな言葉もあって、ややもすると優しい職場、「ゆるい職場」という感じもしなくはないです。

「ゆるい職場」とは何ぞや、ということについてリクルートワークスの古屋さんが記事や本を書かれています。

リクルートワークスさんはいろいろ特集もされてます。

「ゆるい職場」というのはそれはそれで仕事はしやすい環境のようですが、成長できず自分の実力がつけられないのではないか?という「不安」があり、もっと成長できる環境を求めて転職するようです

「いい職場」と「ゆるい」職場の違い

「いい職場」と「ゆるい職場」どちらとも社員が周囲から強い圧を受けることなく、自由闊達に議論し仕事ができそうに見えます。

が、たぶん、大きく違うところもありそうです。

かなり個人的な所感で「いい職場」とは何ぞや、ということについて書いてみます。これは今、私たちができている、というよりは、こういう姿でありたい、というところです。

「いい職場」は確かに環境的には過ごしやすいところはあると思いますが、

「途方もない目標がある」

これが大きな特徴だと考えています。先のオープンワークさんの調査でも、頻出ワードとして「ミッション」「価値」などの言葉が出てきていますが、企業理念だったりパーパスがとにかくデカいのと、そこに向かって進んでいこう、という力が強いと考えています。

目標、目的が遠くてデカいので、ちょっとやそっとの努力では到達できないし、そこに至るためには、個人も、チームも相当スキルや根性(笑)が必要に思います。

また、周囲も成長を促したり、要求したりします。

また、遠くの目標であれば、そこへたどり着くための選択肢の幅も広く、いろいろチャレンジができるはずです。もし、自らそこに向かいたいと思えば、自分なりのいろいろな角度からチャレンジし、たどり着かないにしても成長を実感できるはずです。

そのように、働きやすい、活動しやすい環境で、すごい目標に近づいていく、自分なりに全力でそこに向かっていく必要がある、その途中で振り返ってみると成長を感じられる、それが「いい職場」なのではないかと思います。

上司はどうすべき?

さて、そんな職場を目指したい、と思ったときに、本人の頑張りの他に、上司はどんなことができるか?上司次第で職場の状況は大きく変わってしまいます。

個人的に「いい職場」を作るために心掛けたいこととしては。

・メンバー(相手)をよく見る
・全体の中での位置づけを行う

この2つではないかと思っています。

■メンバー(相手)を見る。
途方もない目標を言われて誰でも喜ぶわけでもないです。人によっては「よーし、やったるでー!」と思う人もいれば、その目標を見て、自分に何ができるだろうか、と尻込みしてしまう人もいるかもしれません。

でも、尻込みする人も、もっと目標をブレークダウンすれば「自分もできそう」と思えるかもしれませんし、チームをサポートする仕事もあります。

その人に合わせて、チームの中で適切や役割を見つけていきたいです。

目標に向かってどんどん進みたい人には、なるべくそれが実現できるような環境を作ることが必要ですし、たまには、別の角度の選択肢やアドバイスをすると、思わぬアイデアが生まれるかもしれません。

■全体の中の位置づけを行う
特に目標に向かってどんどん進む人、成長意欲の高い人について気を付けたいのは、一見遠い目標に近づきつつあるように見えて、ちょっと進む確度が違うように見える時です。上司側の勘違いの時もありますし、本当に違っていてしばらくして軌道修正してもらう必要が出る場合もあります。

せっかく考えてくれたアイデアが無駄にならないように、その頑張りがチームの多くの人に認めてもらえるように、全体の中でどう役立っているのか、どう役立つべきなのか、アドバイスして話し合いながら、必要なら軌道修正する、上司側の考えを修正する、など必要に思います。

最後に

「いい職場」「ゆるい職場」自分なりの見方や解釈を書いてみました。

個人の成長ももちろん重要ですが、遠くのデカい目標に向かう中で、結果として成長しそれを実感できる、そんな職場になるといいのではないかと考えています。

おわります。

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