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【イチョウ伐採】住民の税金で住民を監視する千代田区の異常


雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ 千代田区ニモ負ケズ=18日夜、神田警察署通り 撮影:田中龍作=

 あの木は〇月〇日に切られた。この木は■日・・・。住民たちはイチョウの木が千代田区によって伐採された日を明確に覚えている。

 生まれた時から身近にあった街路樹だから、愛着もひとしおなのだろう。

 おととし4月26日のことだった。雨風が強いので「今夜、千代田区が襲ってくることはあるまい」と思い張り付きを解いた。26日24時(27日午前0時)のことだった。

 念のために見張りは数人残した。

 それから30分後に千代田区は業者とガードマンを連れてやってきた。2本を伐採された。

 千代田区は警備会社に委託した青パトなる(写真)偵察車を出す。青パトは20時、22時、24時、2時、4時と2時間おきに巡回してきて、木守りが何人いるのかチェックする。

 住民が工事区間(公道)に立ち入るのを禁ずるよう求めた千代田区の仮処分申請の際、青パトがチェックした人数は証拠として裁判所に提出された。

これが青パトだ。後部座席のスタッフが木守りの人数を数える。=17 日夜、撮影:田中龍作=

 区長が住民を相手どって「公道に入るな」と訴えるのも常軌を逸しているが、青パトを出して人数をチェックするのも異常だ。背筋が寒くなるような管理社会である。
 
 ちなみに青パトの財源は区民の税金である。

 伐採作業のための道路使用が許可される20時から翌朝6時を守り抜けば銀杏は切られずに済む。

 木守りの住民は雨の日も雪の日も張り付くが、人間の体力には限界がある。

 ジャーナリストなどによる権力チェックがなくなれば、千代田区が転び公妨など狡猾な手段を繰り出してくる恐れもある。

 ~終わり~

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