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#終末のフール

Netfrixで配信されている韓国ドラマ”終末のフール”一気見しました。
伊坂幸太郎さんの小説が原作。原作とはだいぶ雰囲気が違いますね。

「人間レッスン」「マイネーム:偽りと復讐」のキム・ジンミン監督ということで納得。ずっと薄気味悪さが漂っているように感じます。
そもそも、軍隊、宗教、財閥。おまけに子供を誘拐しての人身売買。韓国色が強くてもう原作の影が薄すぎ、でも韓国エンタメとしてかなり面白いので別物としてお勧めします。

そうなると、この日本原作からの韓国版。違いが気になって仕方なくなり、同じく伊坂幸太郎さんの小説、”ゴールデンスランバー”の韓国映画を鑑賞。もちろん、日本版 堺雅人さん主演の”ゴールデンスランバー”(仙台ロケの)は何度も観て本当に面白かった。なのでこれまで韓国版は手つかずのままでした。

ポスターを見る限り、役者さんも寄せてる風ですが、出だしの吉岡秀隆さん役があのユン・ゲサンでびっくり。色々と突っ込みどころ満載でそれはそれで面白く、テーマが政治、陰謀、国家の裏切りと韓国社会が好みそうなものだっただけに違和感なく楽しめました。
と問題はラストですね。
まったく違うエンディングで…やはりそうなるかと。
観た方はおわかりですよね。観てない方は是非ご鑑賞ください。
どっちもありです…。

小説「終末のフール」は、震災以前に書かれたものなので今改めて読むと正直違和感を感じます。あと数年後に小惑星が衝突し地球は滅亡するとなった世界がどんなものか。非日常を経験し、死を目の前にした人々が最後をどう生きるのか。

伊坂ワールドは、殺伐とした中にも小さな希望を見つけ生きようとする人間を淡々と描いています。しかし、小説やドラマにも描かれているように犯罪や殺人、暴動と我を忘れた人間が横行するといった描写は少し信じがたい。大半の人たちは、当たり前にこれまでの生活を過ごし、ただ静かに生きるのではないのかと。

先日NHKで、原発事故のあと福島の立入禁止区域の家畜やペットに餌を与え続けてきた男性のドキュメンタリーを放送していました。
やっと街が再生しはじめ、新しい人たちが移り住んできた今を眺めながら、荒れ地を耕し米を作る。そういう人がこの世界に居るという希望を感じます。

”たとえ明日、世界がおわりになろうとも、私はリンゴの木を植える”



終末のフール…小説の一ページ目にはこんな言葉も…
”今日という日は残された日々の最初の一日”

では限りある人生の大切な一日を笑顔で過ごしましょうか。


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