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season10 27話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

27.『怨霊の盆踊り』


(元ネタ:死霊の盆踊り)
 レホール先生にとりついた悪霊が引き起こすホラーコメディ。なんとかなるけど。



 四天王チャレンジを受けている、とヨーコに話すスグリ。

「たいぎくない?」
「みんなと楽しんでやってっから!」

 ゼイユとネリネも合流し、なんやかんやでゴーストタイプの話とキタカミ、イッシュの歴史の話になる。そのためレホール先生&ライム呼ぶ。
 部室にて。

「なんだ貴様か。以前より数日分古くなったな」
「どうもです」
「この前はいやいや遠征してきたが……。思い返せばここはイッシュ地方……。古い歴史が散り積もる宝庫だ! 中でも海底に眠る古の遺跡に好奇心があふれんばかりだ!!」

 ほくそ笑むレホール先生。

「……ここなら校長の目も届かないので好都合だな。後ほどポケモンを泳がせて、ウッヒョー! 探索に行くとしよう!」
「気をつけてつかあさいね」
「クックック。心配はいらん。遺跡や遺物にまみれて朽ちるのなら本望だ」

 と、ライム入ってきたので、

「では、授業の準備でもするか」
「ちょっと待ちなアンタ! 肩にヤバい霊憑いてるよ!」
「ほう? やはりか。どうりで最近肩がこってな」
「ここまでの怨霊に呪われるなんて、アンタ……、いったい何したんだい?」
「クックック! もしやあれか……、おそらく古の墓に忍びこんだときに……」

 レホール先生含み笑い。

「……おっと! 気にするな。職業柄呪われやすいのだ」
「……ああそうかい。いちおう祓っておくけど、ほどほどにしときなよ」

 それから、有識者なりの意見をあれこれ聞き、レホール先生とライムの授業をウキウキで聞く姉弟。ヨーコの授業も見学してもらう。
 その後で、

「ブルベリではダブルバトルが流行ってんだね。アタイがダブルバトルを好むのは考えること多くてDEEPだから! 2匹の技がマッシュアップできりゃ、最高にSWAGなセッションさ!」
「確かにイケてます! 難しかったけど楽しかったし!」
「HAHAHA! アンタわかってるね!」

 ライム、愉快そうに笑う。

「ダブルがシングルより流行れば、アタイも活動しやすくなる。ブルベリ小僧どもにダブルテク、骨の髄まで教えこんでやるよ! オモダカからもお墨付きを得たからね」



(回想)
「ダブルバトルをあつかうジム……。当初は懸念がありましたが、さすがライムさんです。今までにないアプローチもたらした功績は計り知れません」
「HAHA! 口ではなんとでも言えるね!」

ライム、鼻で笑い、マイクを手に生ラップ!

「視察を傀儡でかたづける♪ アタイはお怒りアングリー♪ なんなら今からやりあうか♪
四の五の言わずに表出な♪」
「──ソウルフルビート・ライムさんの生のラップを拝聴できるとは……。私、感激してしまいました」

 オモダカ、じーん。

「フン! なかなか食えないね、アンタ……。気に入ったよ」

(回想終わり)

 *

 ヨーコ(汗)。レホール先生、ヨーコが倒れたことに触れて、

 *

(回想)
「レホール先生、今日は一段と眠そうですな」
「クク……、気取られるとは、ワタシもまだまだだな」

 レホール先生不敵に笑い、

「いやなに、昨晩遅くまで調べものをしていたのだ。アカデミーのエントランスで20冊ほど歴史書を読んでいたら、気付けば朝になっていた」
「ほう、熱心ですな」

 サワロ先生うなずく。

「そうして培った知識で生徒を導いておられるのですな」
「……何を言っている? 完全に趣味だが?」

 レホール先生首をかしげる。
 サワロ先生、チーン。

「何故、黙る?」

(回想終わり)



「とまあこのようなワタシでも教師をしているのだから、学生のオマエごときが気を張る必要もない。ほどほどに大人しくしていろ。でないとワタシも貴様をこき使えん」

 レホール先生なりの気遣いを感じて、ヨーコ、ペコリ。

「そうそう、貴様の担任だがな」



(回想)
「レホール先生はすごいですねえ! 封印されたポケモンを文献から見つけちゃうなんてえ!」
「クックック、歴史をたどれば造作もないことだ」

 レホール先生、含み笑い。

「ワタシのような悪党には封印は解けないため、宝は友人の伝でリーグで管理してもらっているがね」
「仮説と検証が大事なのは、生物も歴史も変わりませんねえ」
「検証といえば……、とある古代儀式の真偽を確かめたいと思っていたのだ」

 レホール先生の目、怪しく光る。

「供物として成人男性が一名必要なのだが、協力してくれないか?」
「ぼくでよければー! お手伝いさせてくださあい!」

 ジニア先生、ノリノリ。

(回想終わり)

 *

「生徒が生徒なら、担任が担任だな」

 ヨーコ、(汗)。

「結果は、どうじゃったんです?」
「全くの嘘だったよ。クク、残念だった」

 それからドタバタ大騒ぎ。
 その後探索に向かうレホール先生を見送る。
 ※久夫のゴータが大活躍。

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