39.『9回目:おさらい』

　オモダカが詫びの品を渡したいということで呼ぶヨーコ。授業はこれまでのおさらいとヨーコ相手の乱取り。なんだか楽しそうなヨーコを思わしげに見つめているオモダカ。
　授業後、オモダカが来て、

「チャンピオン・ヨーコ」

　少し言いにくそうに、

「最近、ブルーベリー学園によく……、いらっしゃいますね」
「まあ、交換留学中ですし。あと少しで終わりますけど」
「ああ、そうでしたね……」

　オモダカ、なんとなく要領を得ないつぶやき。首をかしげるヨーコ。オモダカ、イケ指ポーズで悩ましげに、

「……まさかとは思いますが、パルデア地方からイッシュ地方に拠点を移すことも視野に？　あるいは、生まれ故郷のクスノキとか？」

　ヨーコ、ぱちくりとして思わず笑う。きょとんなオモダカ。

「いえいえそんな、うちはパルデアでいきますよ。クスノキからお父さんとお母さんにつれてこられましたけんど、ほいでもパルデアは、うちが選んだ場所ですけえ」

　オモダカ、柔らかく笑う。

「フフ……、その言葉が聞けてよかった」

　オモダカ、ヨーコを見つめ、

「今後とも、私たちのパルデアで人々を導いてくださいね。貴方はパルデアを照らす、大いなる光……、なのですから」

　意味深な発言に少し驚きつつも、ヨーコうなずく。
　一方、スグリはカキツバタの四天王チャレンジに挑んでいた──