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香港の民主主義から、東川町の民主主義を思う。

今日12月10日は香港の区議会選挙が行われます。
11月下旬に香港を訪問した際に、投票を呼びかける大型ポスターが町のあちこちに掲げられているのを目にしました。
しかし中国化が進められている香港では選挙制度が変えられ、市民が直接選べる議席数が2割以下になるなど、政府に批判的な立候補者を排除する動きが顕著となり、形ばかりの選挙の様相だとのこと。

「香港ではどれくらい英語が通じるの?」とアテンドしてくれたジンの経営者ジョセフに尋ねたところ、「最近、若い人はあまり喋れる人が少なくなってきてる」
それは近年学校教育が変わったことによるものだとのことでした。
中国共産党の陰がすぐそこまで忍び寄っていることが窺い知れます。

2020年6月に香港国家安全維持法が施行されると、雨傘運動を始め香港の民主化運動のリーダー的存在であった周庭(アグネス・チョウ)さんが逮捕されました。
つい先日の報道ではカナダのトロントに留学中の周庭氏は、そのままカナダに亡命することを表明。再び逮捕される恐れのある香港には戻らないとのことです。
熱気溢れる香港の自由や民主主義はどうなっていくのでしょうか?



さて一方、平和な日本の民主主義はどうでしょうね?
今、政権を担う自民党幹部たちの裏金=脱税問題が報道で賑わっている最中でありますが。
国政のことではなく、自分の住んでいる町の市政、町政についてどれくらい関心をお持ちでしょうか?

現在、我が東川町では町民参加による「新町づくり計画策定委員会」が開催中のほか、7月には町長による「タウンミーティング」、11月24日に「町民と議会の意見交換会」、12月8日には中村陽一立教大学名誉教授による「まちづくり講演会」が行われ、12月18日には東川町の大人のための学校compath主催の「デンマークの風 民主主義の日」が予定されています。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd2MOLdTME3QcxcqUUM9DlYJCqUC8bzj5g2Jy5E0eEQYC6otw/viewform

と民主主義や町づくり、町政について考えるきっかけになる機会も相次いでいて喜ばしく参加させてもらってます。
しかしこれまでのイベントでは参加者数は残念ながら多くはなかったようです。
また参加者の顔ぶれはだいたい似通っているのと、現役世代の参加が少ないこと、女性の割合が少ないのも特徴的で、個人的に残念に思うところ。

美しい東川町の1日の始まり


昨日今日と行われている東川町のクリスマスマーケットは大賑わいの様相ですが、その1%でもこういったイベントに足を運んでくれたら・・・なんてね。
そりゃクリスマスマーケットは買い物もできるワクワク楽しいイベントですけど、自分が暮らす町のことを楽しくない、関係ないとしてしまうのはちょっと寂しい。
特に現役世代。パパママ世代と言えばいいでしょうか。自分や自分の子どもたちのために自分の町のことを考えて、話し合う、意見を聞く場に出向くことは大事だと思うんですね。
「いっちょ一肌脱いでやるか」とまで行かなくても良いんですから。

またですね、「そういったことは町議に任せてる。そのためにいるんだからあなた達、しっかりやってくれや」というご意見もアリ。
議員は不甲斐ない、不勉強だというご指摘。
「あなた達は(選挙で)選ばれた人たちじゃない」というのは今回無投票当選だったことを指すのだと思います。
議員それぞれに自分たちは無投票当選だったという自覚はありますが、立候補者が少なかったのは我々議員の責任だけでなく、町民全員の問題であり、結果だったということは皆さんにも自覚していただきたいです。

また我々議員は行政を監視し批判するためだけに居るのではありません。
その機能も持ち合わせていますが、この町をより良い町にしたいと第一に念頭に置いています。
行政の理事者や職員とは互いの立場を尊重しながら、それぞれの役割を果たすよう努めています。



政治は政治家や議員だけが担うものではなく、住民がそれぞれにいろいろな方法で参加できるもので、その機会が東川町では増えてきているのは先述の通りです。
これらの機会を利用して、東川町の恵まれた環境を維持することに努めてほしいなと思います。

今回の香港訪問で、民主主義のあり方やありがたさ、住民自治、主権住民、住民の果たすべき責務なんかに改めて思いを馳せる機会になりました。