第8回「“いじめゼロ”って本当? 認知件数の多さは子どもを守るために向き合った証」
<近くの学校が“いじめゼロ”なら・・・>文科省「いじめ防止対策協議会」座長を2014年から亡くなるまで務めた、いじめ研究の泰斗・森田洋司(1941-2019)は、「いじめの認知件数は確かに増えてきたが、まだまだ少ない」と嘆いていた。
全国の児童生徒数は、小中高校で約1300万人いるが、いじめ認知は61万件(2019(R1)年度調査)。全体の児童生徒数からすると5%にも満たない。
これだけ国も “いじめ認知を!”と積極的に呼びかけているのに、未だに6校に1校(16.3%)は、「