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現場から、 ~TBS NEWS~

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TBSテレビ報道局が運営するnoteです。記者個人noteやNEWS23スタッフnoteなどをまとめています。公式WEBサイトはこちら→http://news.tbs.co.jp
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#日本

LGBTQ+〝闘いは続く〟 ~今こそ歩みを進める時

■2年ぶりのプライド・パレード@NYマンハッタンが、2年ぶりに〝虹色〟に染まった。 ニューヨークで6月27日に行われた「プライド・パレード」。LGBTQ+など性的少数者の権利向上や尊厳を訴えるデモだ。今年のテーマは「The Fight Continues=闘いは続く」とされた。 このパレードは、1969年6月28日に起きた「ストーンウォールの反乱」がきっかけとなって始まった。同性愛者が集うニューヨーク市内のバー、「ストーンウォール・イン」で、警察が不当な弾圧を加え、これに同

「あの時、原爆投下は止められた」原爆開発科学者と被爆者の初対話 全内容

今年8月6日、NEWS23「綾瀬はるか 戦争を聞く」の特集で、2005年の特別番組『ヒロシマ~あの時、原爆投下は止められた』の「原爆開発科学者と被爆者の対話」が放送されました。撮影は2005年6月。これを機会に、対話の全内容とともに、取材秘話も加えて掲載します。 アグニュー博士への来日提案 「広島に行ってみませんか。いや、あなたは、広島を見るべきだと私は思う」 気分を害することも覚悟して、インタビューの最後に提案した。驚いたように、博士は、妻の顔をのぞき込んだ。 その

急げ!医療品の国産化

依然として感染者が報告される新型コロナウイルス。第2波への懸念もある中、解消されないのが医療物資の不足です。海外に頼らず国内生産を増やそうとモノづくりの現場が動き始めています。 ■第2波迫る中、発熱外来をもつ街のクリニックの現状は? (多摩ファミリークリニック 大橋 博樹 院長) 川崎市の登戸にある多摩ファミリークリニックでは、新型コロナウイルスに感染している疑いのある患者を診察するために発熱外来を設け、対応しています。現場の医師を悩ませるのは・・・医療品の不足です。特

東京が“ニューヨーク”になる前に

静寂の空に、救急車のサイレンばかりが鳴り響く。 マンハッタンの朝は、普段、セントラルパークに向かう馬車の蹄や、先を焦る車のクラクションの音で騒々しい。だが、3月22日を境に、街は変貌した。 「中国・武漢市を訪れていたシアトルに住む30代の男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたということです」 米国初の感染確認のニュースは1月21日だった。この日、職場の定例会議で、「コロナウイルスに注意しよう」とは発言していたが、それほど危機感を持っていなかったのが正直なと

14億人のウイルス封じ込め作戦

中国版Twitter“微博(ウェイボー)”で話題になっているホット検索ワード“热搜(rè sōu)”をもとに、「中国の今」を紹介していきます。今回のホット検索ワードは「新型コロナウイルス」です。 中国ではこの1ヶ月、新型コロナウイルス以外の話題はありません。皆が「国難」という言葉を使い、14億人が団結して新型ウイルスと戦っています。日本でも感染が拡大する中、中国南京市で生活する私から、中国市民の現状についてお伝えしていきます。 最前線の医師3000人が感染新型コロナウイル

雨宮塔子のパリ通信 #2「日本だけではない“#KuToo”」(前編)

「私のオフィスでは、私のようにメガネをかけた私の秘書が、夏になると時々、靴も脱いじゃっていることがあるよ」 ―日本では、職場によっては女性がメガネをかけることを禁止している― 先日、日本の複数のメディアが伝えたニュースは世界的な注目を集めたようだ。フランスでも、いち早く反応があり、“Le Point”のサイトニュースに寄せられたのが冒頭のコメントで、私は思わず笑ってしまった。 日本: 職場でメガネをかける権利を求める女性たち 勤務中にヒールの着用を強制されることに反対す

あなたは「自分で国や社会を変えられる」と思いますか?

「今ドキの若いもんは…?」先日、「大人たち」が、このデータをみてSNS上でそんな趣旨のことをつぶやいていました。日本財団が11月30日に発表した「18歳意識調査」のことです。 「数字の低さ」が際立つニッポンの若者「18歳意識調査」は、インド・インドネシア・韓国・ベトナム・中国・イギリス・アメリカ・ドイツ・日本の17~19歳、各1000人を対象に国や社会に対する意識を聞いています。 この結果、「自分を大人」と考える日本の若者は約30%と9か国の中で最も低く、「将来の夢を持っ

元ラグビー日本代表・廣瀬俊朗さんを知らなかった数ヶ月前の私(TBSのCSR活動)

まだ暑い7月のこと。東京都教育委員会から、11月に都立高校生を対象にしたボランティアサミットを開催するのだが、誰か紹介してもらえないか、との問い合わせを受けました。 「世界的なアスリートを紹介してほしい。しかも文武両道の人格者で、話を聞いた高校生たちが大きな影響を受けるような、リーダシップあふれる人をお願いします!」・・・かなりハードルが高い。 このイベントは、「世界のために」「2020大会で」高校生が出来ることを考えてもらう目的で、大会後もボランティア精神を持ち続け

「在日外国人のビザ手続きをもっとスマートに。若手CEOの挑戦!」岡村アルベルトさん(前編)

柿次郎: 今回のゲスト!株式会社ワンビザのCEO,岡村アルベルトさんです!宜しくお願いします! 岡村: 宜しくお願いします! Dooo!きょうのゲストは株式会社one visaの代表取締役社長、岡村アルベルトさんです。日本人の父とペルー人の母を持つ岡村さんは小学1年生で来日。大阪で子供時代を過ごしました。 言葉の壁や友達作り、幼いころから様々な困難を乗り越えてきた岡村さんですが、中でも最も苦労したものは・・・ 岡村: また、ペルー出身の親友がビザの更新手続きができず

「有名にするな」~銃乱射事件の犯人について~

繰り返される銃乱射事件の度に…アメリカで、銃乱射事件が繰り返されている。今月、南部テキサス州と中西部オハイオ州で、銃撃事件が相次いで発生し、あわせて31人が死亡した。無差別殺人である。銃犯罪に関する研究機関によると、今年に入って4人以上が銃撃された事件は、全米で250件を超えているという。1日1件以上の計算になる。被害者3人以下の事件も含めれば、さらに莫大な数になるだろう。全国ニュースでは、犠牲者の数が多い、あるいは特別な背景があるなどといった事件しか報じられられないため、こ

2019/08/17 風をよむ「戦後74年の終戦の日」

木曜日、令和最初の「終戦の日」を迎えました。 天皇陛下「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、ここに過去を顧み、深い反省の上に立って再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り、戦禍に倒れた人々に対し、全国民とともに、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」 天皇陛下はお言葉で、これまで上皇様が使った「深い反省」との表現を踏襲しました。 そして終戦から74年の夏、折しも一つの映画が公開されています。 『東京裁判』より 東條

「ネットメディアの価値観を『ゆっくり・深掘り』へ」瀬尾傑さん(後編)

柿次郎: Dooo!!編集長の徳谷柿次郎です。先週に引き続いて今回もスローニュース株式会社の瀬尾傑さんにお話を聞いていきまーす。 前回の振り返りスマートフォンなどでいつでもどこでもニュースがみられるようになり、速さ、“速報性”が重視されやすい近年。 瀬尾: 記事の価値は速さじゃなくて深さなんですよ。真実性こそが記事の評価になる。 瀬尾さんが代表のスローニュースでは手間をかけて調査し隠れた事実を掘り起こすいわゆる「調査報道」を行うメディア、ジャーナリストを支援しています。

「マイナス1歳の命との向き合い方」産婦人科医・林伸彦さん(後編)

ミイナ: Dooo!!司会の堀口ミイナです。早速本日のゲストご紹介します。産婦人科医でNPO法人「親子の未来を支える会」代表理事の林伸彦さんです。よろしくお願いします。 Dooo!!今回も産婦人科医でNPO法人「親子の未来を支える会」代表理事のは林伸彦さんにお話を聞きます。林さんは妊婦健診などでお腹の赤ちゃんに異常を見つけた際、医師として伝えるべきか否か迷った経験からこうした家族へのサポートをしたいと「親子の未来を支える会」を立ち上げました。妊婦やその家族が不安を少しずつ取

「マイナス1歳の命との向き合い方」産婦人科医・林伸彦さん(前編)

ミイナ: Dooo!!司会の堀口ミイナです。早速本日のゲストをご紹介します。産婦人科医でNPO「親子の未来を支える会」代表理事の林伸彦さんです。よろしくお願いします。 Dooo!!今回のテーマは“マイナス1歳の命と向き合う”。 マイナス1歳、それはまだ生まれてくる前のお母さんのお腹の中にいる赤ちゃんの事。今回のゲスト林伸彦さんは産婦人科医として年間百人のお腹の赤ちゃんや妊婦さんと向き合っています。林さんは妊婦検診や出生前検査などで、赤ちゃんに異常があるとわかった親子へのサ