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4年ぶりに民主党が政権を奪還したアメリカ。“多様性”を前面に打ち出すバイデン大統領と女性初・ハリス副大統領のコンビは、共和党・トランプ政権で対立と分断がかつてないほど深まった大国… もっと読む
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2020年2月の記事一覧

2020年 米大統領が選ばれるまで

その長さ、過酷さからマラソンにも例えられるアメリカ大統領選挙。共和党と民主党の2大政党の候補が4年に一度、将来の方向性を国民に問う一大政治イベントです。50の州で構成される「連邦」としての表情を覗かせる複雑な制度ですが、これが分かると「マラソン観戦」の醍醐味も増えるかもしれません。ということで、世界最高の権力者とも言われる「President of the United States of America」の、選ばれ方です。 まず2つのステップがあります。 ■ステップ1:

ウォール街が最も嫌った女性~ウォーレン氏失速

一時は、「ウォーレン大統領」が現実味を持って語られていた。 だが、アイオワ州の党員集会では暫定3位、ニューハンプシャー州では4位に沈み、「代議員(デレゲーツ)」を一人も獲得できないという惨敗だった。ウォーレン上院議員は、全米の世論調査でも、サンダース氏、バイデン氏、ブルームバーグ氏に続く4位と低迷している。彼女の失速から読み取れるのは、民主党が抱える党内対立の深刻さ。それは、“ポピュリズム”の荒波に飲まれる米国の危機にも見える。 あの夜が、「女性初の大統領」に最も近づいた日

第2戦ニューハンプシャー州 「ベテラン」と「新星」対決の鍵は「若者」(2月11日Nスタ)

11日に投票が行われる東部ニューハンプシャー州に現れたのは・・・ トランプ大統領のそっくりさん。 選挙モードに染まるこの地で激戦となってるのは民主党の候補者争いです。主要4候補のトップを走るのは隣の州選出で支持率28%のサンダース氏。 急進的な政策で熱狂的な支持を集めます。 そして「世代交代」を旗印に初戦(アイオワ州)で暫定1位を獲得した38歳の新星ブティジェッジ氏が7ポイント差で追いかけます。 しかし・・・ 深井記者: 「トランプ大統領、支持者の歓声を受けなが

大富豪ブルームバーグ氏の"シナリオ"?

                          セレブが集うパーティーと見紛うような、派手な雰囲気だった。 今年1月、ニューヨーク・マンハッタンの中心部に位置する、高級ホテル「シェラトン」のボールルーム。大統領選の民主党候補の指名争いに名乗りを挙げた、マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長(77)の集会だ。会場に足を踏み入れると、紫と青のネオンが光っている。無料でワインを配布するカウンターやビュッフェスタイルの食事まで提供されていた。会場に流れる音楽も騒々しい。

トランプ大統領との頂上決戦に臨むのは?~激戦の民主党候補者選び~(2月3日Nスタ)

3日に中西部アイオワ州で始まった 民主党の候補者選びが、熾烈を極めています。 宮本記者: 今、大きな「バーニー」コールが上がっています。サンダース上院議員が姿をあらわしました。会場に入りきれない人が、外で出迎えています。 アイオワ州での支持率首位、急進左派バーニー・サンダース氏(78)は アメフトの祭典「スーパーボウル」を放送するバーを訪問、若者を中心に多くの熱烈な支持者が集まり歓声を上げていました。 そのサンダース氏に支持率同率首位で並ぶのは中道派のバイデン・前副大統

"頑固爺さん"サンダース氏 躍進のワケ

去年の秋頃は、もう終わった候補だと考えていた。 78歳のバーニー・サンダース上院議員。去年10月に心筋梗塞で倒れて入院。回復したとしても、その老体では、広大な国土を駆け回る、激しい選挙戦には耐えられないと有権者も考えるだろうと。 ところが、1月の米CNNの世論調査で、サンダース氏は、先頭を走ってきたバイデン前副大統領を初めて抜き、首位に躍り出たのだ。サンダース氏の支持率は、去年10月より11ポイント増えて27%となった。明らかに勢いを増している。 何がこの躍進を作り出し

米大統領選本格化 トランプ氏「岩盤支持」の現場は(1月31日Nスタ)

11月のアメリカ大統領選挙に向けた候補者選びが2月3日からスタートします。共和党は現職トランプ氏の指名が確実ですが、果たして大統領に再選されるのでしょうか? 自らの弾劾裁判が続くなか、来週、党員集会が開かれる中西部アイオワ州で演説するトランプ氏。 この日未明、この場所では異様な光景が・・・ 土居記者: 時刻は午前1時を過ぎました。気温はマイナス4度です。トランプ氏の集会まで、まだ20時間近くもありますが、支持者たちはテントを立てて、会場の外に並び始めています。 なぜ、