きっと_うまくいく

てんの就活哲学-part1:就活垢をアップデートせよ。・第一章前編

こんにちは。
スト缶飲んで番組観覧、20卒ツイッタラーの"てん"です。
先日のThe UPDATEをご覧になって、このnoteに興味を持ってくださった方も多いのではないでしょうか。
事前に予告していた通り、

1. The UPDATEの討論に対する説明と補足
 ①ニューエリートの就活について
 ②その他質問者による討論について
2. あの夜、僕が伝えたかったこと
 ①就活における学生側の課題
 ②就活における企業側の課題

の二章立てでお送りしたいと思います。(noteより修論を書け!)
今回は、そのうちの第一章前編について書いていきます。
初めての執筆ですので、お見苦しい駄文を披露することをお許しください。

1. The UPDATEの討論に対する説明と補足

本題に入る前に、一つだけ。
前回の放送終了後、僕と箕輪さんとのやり取りに対し、批判的な意見が多く寄せられました。
一方で、僕自身はあのやり取りに対して不快に感じたことは何一つなく、むしろ本来伝わるはずのことがきちんと議論の場で相手に届けられなかった、自分の未熟さ故のことであると深く反省しています。
内定先を明かした後に反応が変わったのも、延長する番組の終了直前のタイミングでは素晴らしい判断だったと感じています。
以上のことを補足とし、本題に入らせていただきます。

この章では、番組内の超速な議論の中で、皆さんが疑問に思ったであろう内容や、僕自身が疑問の感じたことについて述べようと思います。
①ニューエリートの就活について
②その他質問者による討論について

の二つのパートに分けて順に書いていきます。

①ニューエリートの就活について

まずは、「そもそもニューエリートってなんやねん」という話から始めようと思います。(知っている方は読み飛ばしていただいて結構です)
ニューエリートという言葉(僕はあまり好きではない)は、元Googleのグジバチ氏が、自らの著書『ニューエリート』にて著したものです。
超ざっくりな説明をするならば、「テクノロジーによって時代が変わったことで、社会に必要とされる人間の要件が変化した」というお話です。
では、どのように変化したのか。

まずは、世の中の変化から、日本という国をお題に遡っていきましょう。
戦後の日本は高度経済成長のため、所謂第二次産業が主でした。
分かりやすい例で車をあげると、当時日本車がその他海外国産より優れているとされた部分は、”製造の精緻さ”です。
「100台作ったら何台かは不良品が出ても仕方がない」というのではなく、「たとえ1台でも不良品を出さないように管理を徹底する」というスタンスですね。
つまり、与えられた仕事を正確にこなすことが求められていたわけです。
これは会社においても同じで、社長や上司の強いリーダーシップに従うことが求められるトップダウン型の経営が行われていたわけです。
このような方法で日本と言う国は戦後、急速な発展を遂げていきました。

少し時代を進めると、ロボット技術というテクノロジーの進歩により、人間が工場で正確な作業をする必要がなくなりました。
現代まで目を向ければ、RPAやAI技術が急激に進化し、ホワイトカラーの仕事すらも人間がやる必要がなくなろうとしています。

「2011年度に米国の小学校に入学した子供の65%が、大学卒業時に今は存在しない職業に就く」という米デューク大学教授の言葉は有名ですね。
かつて第二次産業がテクノロジーに代替されて第三次産業が勃興したように、この変化は必然です。
そして、その変化のスピードもさらに速くなっている。

今の時代を表す表現としてよく用いられるのがVUCAです。
四つの単語の頭文字をとった造語で、それぞれ
V:Volatility(激しい変化)
U:Uncertainty(不確実性)
C:Complexity(複雑さ)
A:Ambiguity(曖昧さ)

ここからわかるような変化が激しく正解のない時代に、如何に自らで問いを立て、解を見つけようと主体的に行動できるかが大事になってきているわけです。

そんな時代に求められる要件を個別の観点でいくつか整理すると、
・固定化された地位よりも、持続的な成長
・有名大卒よりも、何を学んできて何ができるか
・有名な会社での安泰よりも、自分がやりたい/やるべきこと
・上からの指示に従うよりも、自ら新しい枠組みをつくること
・会社に依存するよりも、会社を活用する
このような性質を持つ人材をニューエリートと表現しているのです。

ここから考えると、放送中に取り上げられた意識の高い(笑)NewsPicksの学生会員が「社風や働きやすさ」「自身の成長」を第一に挙げていたのは、時代の流れをよく受けていると言えるのかもしれません。
(一方で、ニューエリートには他者への貢献性という要件もあるので、口を開けば「自己成長!」としか言わない就活生は注意が必要です)
また、案外「キャリアを会社に決めてほしい」という回答も多く見受けられましたが、これはニューエリートの要件とは大きくかけ離れていそうですね。

ここからは、ニューエリートにまつわる議論で取り上げられた「日系大手or外資orスタートアップ?」「就活生は悩みすぎ?」について順にさらっていきます。

「日系大手or外資orスタートアップ?」

結論から先に言いましょう。
人それぞれ」です。

身もふたもないと思われるかもしれませんが、おそらくあの場にいたほぼ全ての人がこの前提のもとに議論していたように思います。

あの場で評価軸になっていたのが
・生涯年収
・働きやすさ
・20代の成長
・人材の長期育成
でしたが、これだけで企業を評価しきることは難しいと思いますし、そもそもニューエリートの要件にある自分がやりたい/やるべきことから逸れている気がします。

ここに関して僕が提案したいのが、番組の後半に麻野さんが仰っていた4Pです。

念のため復習をしておくと4Pとは、
Philosophy目標の魅力(理念やビジョンへの共感、浸透度等)
Profession活動の魅力(事業内容への興味、成長産業である等)
People組織の魅力(組織風土や社風、ロールモデルの存在等)
Privilege特権の魅力(福利厚生や給与、経営者との距離感等)
の四つに企業の魅力は分類できるというフレームワークです。

個人的にこのフレームワークが優れていると思う理由は、
自分自身の思考や志向が整理できること
・整理されているので、面接で軸や志望動機を伝えやすいこと
です。

整理の方法としては、
・自分が求めるものを項目ごとに当てはめ、企業ごとに点数をつける(どのような情報や質疑応答からその点数をつけたかの理由まで書くと◎)
・四つのPのなかでも、どのPを重視するのか優先順位をつける
この二つによって、自分も相手も、その企業を志望する理由や志望順位が明確に理解できます。

就活に寄せるのであれば、このように整理することで自己分析と企業分析をバランスよく行うことができます
番組終盤で箕輪さんが仰っていた「行動と内省」というのも、就活においては「社会理解と自己理解」あるいは「仮説構築と壁打ち」と言い換えることもでき、どちらもバランスよく行うことで、より納得感のあるキャリア選択ができるのではないかと考えています。

※余談ですが、スタートアップと言う言葉の定義について。
よく言われているのは「0→1で市場を生み出している企業」ですかね。
また、番組内では”寝袋生活”と表現されていましたが、落合さんの仰る「ブラックで働くことと、ブラックのように働くことは全くの別物である」という考え方を持つと良いかもしれません。
以上、余談でした。

「就活生は悩みすぎ?」

そんなことはないです。
変化や選択肢にあふれた現代だからこそ、就活は自分やいろいろな世界を知る絶好の機会だと思います。
正しい選択というものはどれだけ考えても見つかりませんが、なるべく後悔しないためにも、思考停止せずに多くの選択肢を吟味することが重要です。

また、麻野さんが仰っていたように、大手に入れば一生安泰というのは最早現実ではありません。
(よく「だからベンチャーに行くんだ!うおおおお!」という就活生がいますが、これも違います。如何に目的を持って行動するかが大事という意味で、明確な目的を持って大手に行くのは素晴らしい選択肢です)
どんなキャリアを選択するにせよ、「なぜこの選択をするのか」をしっかり芯として持ってください。

そして、様々な選択肢から悩みぬいた上で、実際に入社して「違ったな...」と思うのであれば、それは学びとなり、無駄な経験では決してありません。

また、古坂大魔王さんが触れていた「石の上にも三年」に関連して。
「”やりたい仕事”だと思って入社したら、実はそうでもなかった...」
これって割とあるあるなんじゃないかなと思っています。
というのも、「”やりたいこと”を分解すると、99%は”やりたくないこと”になる」からです。
スポーツも同じですよね、成果を出すためには、目の前の小さな積み重ねを大事にしないといけない。
自分で自分の選択を正解にできるよう努力し続ける必要があるのです。

ただし、これは「精神的にひどく追い詰められるような環境でも三年は続けろ」という意味ではなく、自分の中で「意味のある辛さ」と「意味のない辛さ」を評価する基準を持つのが大切だと思います。

まとめ

・世の中は変化が激しく、正解のない時代
・そのような時代に求められるのがニューエリート
自らで問いを立て、解を見つけようと主体的に行動できるかが求められる
・キャリア選択においても”正解”はない
行動と内省を繰り返し、目的意識を持った選択をすることが重要

~Ending~

いかがでしたか?
今回はこの辺りで終わりにしようと思います。
次回は「その他質問者による討論について」です。
引き続きよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?