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ストックオプションで1,000万円手にしたので、行使周りと生活の変化をまとめてみました。

もうしばらく前の話ですが、前職でいただいたストックオプションによって、1,000万円の現金を手にしました。

以前にTwitterでこんな投稿をしたところ、意外にも反応がよかったため、今回はストックオプション(以下、SO)の行使と、大金を手にしたことによる変化について書いていきます。

※年収数千万〜の富裕層の方、上流階級の方にとっては小さい金額かもしれないので華麗にスルーしてください。
※本記事では特に学びはありません。
※「そもそもSOってなに?」という方はググってください。

いただいたSOについて

前職では、副事業部長としてPRのサービスの事業統括をしていました。
前職の企業が新規上場をすることになって、部門長であった私は有償SOをいただきました。

SOの付与対象
SOの付与対象は企業によって様々です。
最近のスタートアップ企業では入社順に割合を変えてSOを付与することが多い印象ですが、前職の企業では違いました。

当時、私は入社歴2〜3年くらい。SOをもらったメンバーの中では、私が最も社歴が浅かったため、タイミング的に運が良かったといえるでしょう。

有償SO
私がいただいたのは有償SOでした。
世の中には、無償のSOも存在します。(スタートアップの初期メン向けはほとんどこれです)
有償といってもその待遇は破格で、付与する企業側は立場上明言できませんが、よっぽどの何かが起きなければ大幅に得するものでした。

SO行使から株売却までの流れ

それでは、SOの行使から売却までの流れについて簡単にまとめていきます。

① SOの行使権利をいただく
SOの行使権利について、企業と契約を結びます。
具体的には、契約を結んでから●年後、かつ会社が上場している状態で自社の社員であれば●円で●株を購入することができるという内容でした。
※「●円」の詳細は後述しますが、破格です。

② SOを行使して株を購入する
SOの権利を行使して、自社株を購入します。
会社に申請して、諸手続きを行う必要がありました。

③ 購入した株を売却する
売却は、会社に申請した後に自身で行います。私はSBI証券でWEB取引しました。特別なルールとして、売却できる期間が社内的に定められていることが多いことです。
なぜ期間が定められているかというと、社員は内部情報を知っているためインサイダー取引となってしまう可能性があるからです。
期末の悪い業績発表の直前に、内部情報を知る社員が株をすべて売り払い、損を回避するなどといったケースがこれにあたります。

以上、3STEPで売却まで終了しました。
とはいえ、大きなお金が動くこと、インサイダー防止の関係もあり手続き(主に企業側)は厳しく行われていきました。

SOで手にした金額

取引金額は1円単位まであり、複数の時期に取引したこともありかなりざっくり書きます。発生した金額は下記のとおりです。

① 231万円の支出
私が購入可能な7,700株を1株あたり300円で購入するために支払った(有償SOの行使)金額。

② 1,540万円の収入
7,700株を1株あたり2,000円で売却した利益。

③ 261万円の支出
株式売買で得た純利益の20%の税金支払(キャピタルゲイン課税)
※ 純利益 = 「② 1,540万円の収入」ー 「① 231万円の支出」 = 1,309万円

上記の通り、ざっくりと1,100万円ほどがSO行使によって手元に入ってきました。

1,000万円で変わったこと/変わらなかったこと。

こうして手元に大金が手に入りました。
これで何が変わったかというと、タイトルから引っ張っていて恐縮ですが、ほとんど何も変わりませんでした

強いていえば下記のような変化がありました。

<変わったこと>
・100円〜300円は誤差の範囲と思うようになった
・Suicaで10,000円/1回のチャージをするようになった
・引っ越し
・転職

突然スケールが小さい話になってしまいましたが、一応解説します。

例えば、コンビニで購入するお菓子が100円でも300円でも気にならなくなりました。成城石井で売っている外国のチョコレートもたまに買います。

Suicaで一気に10,000円をチャージするようになりました。
実質的には、Suicaを通して支払っている金額は変わりません。

引っ越しをしました。
以前の家に比べれば快適ですが、家賃も周りの人にくらべてすごく高いというわけではないです。

2017年9月に現職の会社に転職しました。
当時3人しかいなかったスタートアップに4人目として入社しました。
このチャレンジこそ、お金に余裕があるからできた、と思われるかもしれません。私も当時はそう思っていました。
でも、結果は違いました。

現職では、給料はスタートアップにしては高水準(※)で、一日の残業時間も1時間未満。家庭を持ち、プライベートと仕事を両立しているメンバーが多くいます。

会社紹介資料で社員の平均年収を一般公開しています。

最後に

本記事は学びや気づきを与えるものではありません。
また、「SOがあるからスタートアップに入ろう!」という推奨するものではありません。

この記事で、実際にスタートアップで働いている人が、SOについて少しでもリアルなイメージを持つことができれば嬉しく思います。

あと、Twitterでゆるい投稿をしているので良かったらフォローしてください。

備考とお願い

● "いただいた"という表現は、前職への感謝の意です。SOよりも大事な経験をもらいました。
● 投資営業のご連絡はご遠慮ください。
● 企業側はSO付与や手続きがめっちゃ大変なようなので感謝しましょう。
● SOで購入できた私の株数は、新規上場時の有価証券報告書に記載され、一般に公開されています。機密情報を公開してはいません。

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